2025.11.28

退職理由ランキングと”辞めてもいい3つのサイン”「日曜の夜がしんどい」と感じたらチェック

「今の会社、辞めたほうがいいのかな」そんな迷いを抱えていませんか。この記事では、Job総研の調査をもとに退職理由のリアルなランキングを解説。なぜ人は会社を辞めるのか、そして「辞めてもいいタイミング」を見極めるための3つのサインも紹介します。

20〜50代の男女565人に聞いた|退職理由ランキング

Job総研の「2022年 退職に関する実態調査」では、有効回答数565人のうち、344人が「退職経験あり」と回答しました。「経験あり」を対象にその理由について尋ねた結果が以下の図になります。

退職理由として、もっとも多かったのは「キャリアアップ」で51.2%。次いで「給料や待遇への不満」が47.7%と、ほぼ半数に迫る結果となりました。3位は「上司への不満」で30.5%、4位「労働時間や環境への不満」が29.9%、5位「会社や自分の将来への不安」が27.9%と続きます。

6位以降は「会社の方針への不満」21.8%、「同僚など職場の人間関係の不満」20.9%、「自身の体調不良」11.0%、「勤務地が遠かった」8.4%、「家庭の事情(介護・引っ越し・看病など)」6.4%、「結婚や出産」4.7%という結果になりました。

ランキングからわかるのは、単純な不満よりも「このままでいいのか」という将来への問いが、退職を決断させる大きな要因になっているということ。

この記事では、特に上位5つの理由について、その背景を深掘りしていきます。

その理由で辞めたのはなぜ?退職理由トップ5を”深堀り”

数字の裏側には、それぞれの決断と葛藤があります。ここからは上位5つの理由について、その背景にある心理や構造を整理します。

第1位|キャリアアップ

半数以上が選んだ「キャリアアップ」。その背景にあるのは、今の会社では役割が固定されてしまい、新しい経験を積めないという不安です。「このまま数年経っても、身につくスキルが変わらない」そんな危機感が、退職の引き金に。

特にZ世代やミレニアル世代では、「成長できるか」を軸に職場を選ぶ傾向が強まっています。一方、年功序列の文化が残る企業では、若手が挑戦の機会を得にくく、キャリアの停滞を感じやすいもの。

自分の可能性を広げるための前向きな選択として、退職がひとつの選択肢となっているのです。

第2位|給料や待遇への不満

約半数が選んだ給料や待遇への不満。その本質は、多くの場合、金額そのものではなく「認められていない」という痛みにあります。

どれだけ成果を出しても評価が変わらなかったり、同期と比べて明らかに差がつけられていたりといった状況が続けば、不満が諦めに変わるのも無理はありません。

努力が報われない環境に留まり続けるよりも、自分の市場価値を正しく評価してくれる場所を探すこと。それは合理的な判断です。

給料への不満を感じたら、まずは自分の市場価値を知ることから始めましょう。それだけで、次のアクションが見えてきます。

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第3位|上司への不満

人間関係の悩みは、業務内容以上に強烈なストレス源。特に「評価を握られている相手」への不満は、退職という選択を決断する大きな原因になります。

理不尽な指示、一貫性のない判断、パワーハラスメント。上司との関係が悪化すると、仕事そのものが苦痛になることも。

上司を変えることができない以上、変えられるのは自分の選択だけ。異動で解決できるケースもありますが、組織全体の文化として上司の問題行動が黙認されている場合、環境を変えるほうが早いこともあります。

我慢し続けても心身を消耗するよりは環境そのものを変える。それは前向きな判断です。

第4位|労働時間や環境への不満

長時間労働、残業前提の文化、属人的な業務運用。これらは”上司への不満”と同様に、個人の努力だけでは変えられない構造の問題です。約3割がこの理由で退職を選んでいますが、それは決して根性が足りないわけではありません。

はたらき方改革が叫ばれる一方で、実態が伴っていない企業は少なくありません。

慢性的な人手不足や非効率なシステム、さらに「みんなやってるから」という同調圧力。こうした環境では、どれだけ個人が工夫しても限界があるものです。

改善の見込みがないのなら、やはり場所を変えるのが有効な選択です。

第5位|会社や自分の将来に不安

「この会社、10年後もあるのだろうか?」そんな不安を抱えながらはたらくのは、想像以上のストレス。業績の悪化や時代に取り残された経営方針など、会社の未来が見えないとき、自分のキャリアも描けなくなってしまいます

会社そのものの存続への不安はもちろんですが、今の延長線上にある自分の未来への不安は無視できるものではありません。

将来に希望を持てない環境では、成長意欲も失われてしまいがち。「ただ不安を抱えたまま時間を過ごすのではなく、希望の持てる場所を探したい」というのはごく自然な選択です。

退職を考えていい”3つのサイン”

ランキングを見て「自分も当てはまる」と感じた方もいるのでは?とはいえ、実際に辞めるべきタイミングなのかどうか、見極めるのは簡単なことではありません。ここでは、退職を真剣に考えてもいい”3つのサイン”を紹介します。

毎週日曜日は、翌日の仕事のことを考えて憂鬱になってしまう

日曜の夜、翌日の仕事を考えると気分が沈む。そんな経験はありませんか。たまになら誰にでもあることですが、毎週のように繰り返すなら要注意。これは仕事にやりがいを感じられていないサインです。

憂鬱の原因はさまざまですが、共通するのは「会社=嫌な場所」という認識が心に根付いてしまっていること。任されている業務、もしくは職場そのものに心が拒否反応を示している証拠です。

この状態が続くと、やがて心身に深刻な影響が出始めます。自分自身を守るためにも、今後の身の振り方を考えてみる必要がありそうです。

眠れない・食欲がない日が続く

仕事のストレスで眠れない、食事が喉を通らない。そんな日が続いているなら、それは体が発するSOSです。

ストレスが体に影響する段階まで進んでいるのならすでに危険領域。無理を続ければ、長期休職につながる可能性も否定できません。

心の問題は、自分では「まだ大丈夫」と思いがち。しかし体は正直で、限界を超えると確実に症状として現れます

「もう少し頑張れば」と思う気持ちもわかりますが、体を壊してしまっては元も子もありません。体からのメッセージを無視せず、まずは休息を。そして、環境を変える選択肢も視野に入れましょう。

未来を想像してもワクワクしない

5年後、10年後の自分を想像してみましょう。今の会社ではたらき続けている自分の姿にワクワクしますか?

もしも答えがNoならば、それは仕事が向いていないか、環境が合っていない何よりのサイン。

未来に希望が持てないと、成長意欲も湧いてきません。「この先も同じことの繰り返し」と感じながらはたらき続けるのは、キャリアを無駄にしてしまうリスクがあります。

人生の貴重な時間を希望のない場所で消耗することのないように、思い切ってワクワクできる環境を探すこと。それは、あなた自身のキャリアを大切にするためのアクションです。

辞めるべき?とどまるべき?3つのチェックポイント

退職のサインに心当たりがあっても、「本当に辞めていいのか」と迷ってしまう人は多いはず。ここでは、辞める・辞めないを判断するための3つのチェックポイントを紹介します。

その悩みは”改善可能”?それとも”構造的にムリ”?

まず考えたいのは、今の悩みが改善可能なものかどうか。

業務量の調整や担当業務の変更、上司との関係調整などは、相談や交渉次第で変えられる可能性があります。一方で、長時間労働が常態化している、パワハラが容認されている、人事制度が機能していないといった構造的な問題は、個人の力では変えられません。

人や制度、企業文化は、あなたがどれだけ努力しても動かせないもの。

まずは、「自分が悪いのではなく、システムが悪い場合がある」と認識することが大切。

努力で変わらないなら環境を変える。それは逃げではなく、自分を守るための合理的な判断です。

変えるべきは”環境”?”自分のはたらき方”?

退職を考える前に、まずは社内で変えられる余地がないかを確認してみましょう。

異動願いを出す、上司にはたらき方の相談をするなど、社内で環境を変えられるなら、それがもっともリスクの少ない選択です。

一方で、それでも状況が変わらない、あるいは社内に選択肢がないのなら、転職が現実的な判断になります。

状況が変わらない場所に居続けても、貴重な時間だけが失われてしまうだけ。自分にとって最適な環境を選びましょう。

優先したいものはなに?

退職をするかしないかを決断するにあたっては、何を優先するかによって答えが変わります。

たとえば年収を優先するなら、一定の不満は許容できるかもしれません。一方、生活や心の安定を優先するなら、無理なくはたらける環境がベスト。また、成長を優先するのなら、新しいチャレンジができる場所が必要になるでしょう。

大切なのは、「社会の正解」ではなく「自分の優先順位」で判断すること。周りが「いい会社だ」と言っても、あなたの価値観に合わなければ、それはあなたにとっての正解ではありません。

収入、成長、生活、何を一番大切にしたいかの軸がはっきりすれば、辞める・辞めないの答えもおのずと見えてくるはずです。

退職理由の伝え方|本音は隠してスマートに

退職を決めたら、次は会社にどう伝えるかです。本音をそのまま伝えると、引き止めやトラブルに発展する可能性も。ここでは、円満退社につながる退職理由の伝え方を紹介します。

キャリアアップ系

退職理由として、もっとも角が立たないのが”キャリアアップ”です。

「専門性を高めたい」「新しい領域に挑戦したい」「さらなる成長を目指したい」こうした前向きな理由なら、会社側も引き止めにくいからです。

ポイントは、現在の会社を否定しないこと。「ここでは学べない」という言い方ではなく、「新しい環境で挑戦したい」というニュアンスに留めましょう。

「今の会社で得た経験を活かして、次のステップに進みたい」と伝えれば、感謝の気持ちも示せます。前向きな姿勢を見せることで、退職後も良好な関係を保ちやすいでしょう。

自分にとっても会社にとっても、お互いが納得しやすい理由が”キャリアアップ”なのです。

給料・待遇系

退職の意思が固いのであれば、給料への不満を退職理由に挙げるのは避けましょう。

というのも、「給料が安い」ことを理由にした場合、会社側は「いくらなら残るのか」と交渉を始める可能性があるからです。また、金銭的な理由だけで辞めると思われると、印象が悪くなることも。

おすすめの伝え方は「責任と待遇が一致する環境ではたらきたい」「自分のスキルを活かせる場所を探したい」といった表現です。

不満を直接ぶつけるのではなく、自分の市場価値に見合った環境を求める、という前向きな姿勢を示すこと。こう伝えれば、会社への不満というより、自分のキャリア戦略として受け取ってもらえます。

金銭面の話は慎重に。感情的にならず、冷静に伝えることが円満退社の鍵です。

人間関係系

人間関係が理由の場合、特に慎重さが必要です。

上司や同僚への不満をそのまま伝えると、退職までの期間が気まずくなるだけでなく、トラブルに発展するリスクも。相手を否定せず、感情をぶつけないことが大切です。

伝え方としては「環境を変えて新しいスタートを切りたい」「別の職場で経験を積みたい」といった、抽象的な表現に留めるのが無難。

どうしても理由を聞かれたら、「職場との相性」という言葉を使いましょう。誰が悪いわけでもなく、ただ合わなかっただけ。そんなニュアンスを伝えることができます。

退職は新しいスタート。気持ちよく再出発するためにも最後まで冷静に、大人の対応を心がけてください。

退職はゴールじゃない。理想の未来をつくる選択を

退職を考えるとき、つい「辞める理由」ばかりに目が向きがちです。とはいえ、退職はゴールではなく、新しいスタート。本当に大切なのは、辞めた後にどんな未来を築くかです。

辞める・辞めないの正解を知っているのは、ほかならぬあなた自身。あなた自身が納得できる選択をすること。それが何よりも大切です。

一歩を踏み出す勇気が出ないなら、“doda年収査定”で現時点での自分の市場価値を知るのもひとつの手。自分の価値を客観的に知ることで、見えてくる世界があるかもしれません。

後悔のない選択で、あなただけの理想の未来をつかみましょう。

参照:
Job総研 「2022年 退職に関する実態調査」実施報告 | JobQ[ジョブキュー]
2022年 退職に関する実態調査を実施しました

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