2026.04.8
NEW
退職代行の利用は頭おかしい?調査で判明した「意外な容認派」の割合
「退職代行の利用は頭おかしい」など、ネット上の厳しい声を目にすると、利用をためらってしまうのも無理はありません。
本記事では、退職代行に対する世間のリアルな評価や、退職代行の利用が間違った選択ではない理由を解説します。
実際に退職代行を使うのは「頭がおかしい」のか?
退職代行の利用を検討する際、世間の目が気になる方もいるでしょう。実際には、退職代行を肯定的に捉えている人も多く、利用することは決して間違った選択肢ではありません。
退職代行に対する世間の意外なイメージや評価
退職代行には、否定的な意見が目立ちますが、実際は肯定的な意見が多数派です。Job総研の調査によると、退職代行を「肯定的に捉えている」「辞めるときの選択肢に入る」「否定的だが使う可能性がある」と回答した人は、合計で66.1%にのぼりました。

退職代行を否定的に捉えている人は一定数いるものの、半数以上の人は退職代行に対して理解を示していることがわかります。
退職は労働者の正当な権利
退職代行という手段を選んでも、それ自体が違法になることはありません。退職は法律で認められた労働者の正当な権利であり、「自分で伝えるか」「退職代行を利用して第三者が伝えるか」の違いでしかありません。
法律で認められた権利を行使するために、退職代行を利用することは、自分を守るための正当な手段として捉えられます。
退職代行の利用はバックレよりも責任ある退職方法
会社を突然辞める際、何も言わずに連絡を絶つ「バックレ」は、会社に悪影響を与えます。一方で退職代行は、第三者を通じて正式に退職の意思を伝え、事務手続きを進める方法です。
無断欠勤を続けて自然消滅を狙うよりも、代行サービスを介して意思表示をする方が、適切で誠実な対応といえます。会社側も、連絡が取れない状態より、代行業者を通じた方が手続きを完結させやすくなります。
退職代行は「逃げ」の選択ではなく、退職を円満に完了させるための選択肢の1つです。
それでも退職代行を使う人が「頭おかしい」と攻撃される理由
退職代行の利用は法律上問題ない行為ではあるものの、退職代行の利用を「頭おかしい」と攻撃する人も存在します。
自分で退職を告げないのは無責任だという価値観がある
日本では「大切なことは直接会って話すべき」という価値観が残っており、退職も本人から告げるのが大切とされています。そのため、退職代行を使用して第三者が退職の意思を伝えることを、無責任と感じてしまう人が一定数存在するのです。
しかし、直接伝えることが困難な状態である場合、退職代行の利用は有効な選択肢です。
一般的な退職方法ではないと思われているため
世間では「退職時は直属の上司に直接伝える」という認識が一般的です。慣習から外れた行動を取る人に対し、新しい手法である退職代行サービスに違和感を持つ人がいるのでしょう。
一方で、時代の変化とともにはたらき方や辞め方も多様化しています。一般的な方法ではないからといって、退職代行を使う選択が間違っているわけではありません。
後に残る人のことを考えていないと思われるため
退職代行を利用すると、即日対応などで十分な引き継ぎがされずに職場を去るといった印象を持たれています。そのため、残された社員に負担がかかるのではないかと懸念され、「周囲への配慮が足りない」と批判の対象になってしまいます。
急な退職でも業務をスムーズに引き継ぐために、退職前に引き継ぎの準備をしておくことで、責任ある退職方法として利用可能です。
嫌なことから逃げていると思われるため
退職代行を利用する行為を嫌なことから逃げていると捉える人もいます。しかし、退職代行を選ぶ人の多くは、すでに精神的負担や職場環境の問題で限界を迎えているケースも少なくありません。
限界を超えて耐え続ければ、心身に不調をきたすおそれもあるため、自己防衛策として退職代行は有効な選択肢といえます。
退職代行を使うと転職先にバレる?転職に影響ある?
退職代行の利用を検討するうえで、「転職先に知られるのではないか」「転職活動に影響が出るのではないか」といった不安が挙げられます。
退職代行の利用は転職先には基本的にバレない
退職代行を利用した事実は、基本的に転職先の企業に伝わることはありません。退職代行とのやり取りは電話やメールで完結するため、情報が広まりにくい仕組みがあるためです。
また、企業間で退職方法が共有されることも基本的にはないため、退職代行を利用しても安心して転職活動を進められます。
前職の会社から転職先に伝わることも基本的にはない
前職の会社が転職先に退職方法を連絡することは、一般的には行われません。企業には守秘義務があり、個人情報保護の観点からも、従業員の退職経緯を第三者に漏らすことにはリスクを伴います。
そのため、退職代行の利用が広まるといった不安を抱く必要はなく、安心して転職活動を進められます。
退職代行を利用した理由が説明できれば転職では不利にならない
面接などで退職の経緯を聞かれたとしても、職場環境やキャリアに関する考え方を整理して伝えることが重要です。「なぜ辞めたか」への考えを伝えることが大切であり、「どうやって辞めたか」は重要視されにくい傾向です。
また、退職代行を利用したことを伝える場合でも、合理的な理由を説明できれば、利用した事実が評価に大きく影響する可能性は低いといえます。
「今の環境がすべて」と思っていませんか?自分の市場価値を知って外の世界に目を向けてみよう
退職代行を検討するほど精神的に追い詰められていると、つい「自分を必要としてくれる場所なんて他にない」と思い込んでしまいがちです。しかし、一歩外に出れば、あなたの経験を正当に評価し、より良い条件で迎えてくれる企業は必ずあります。
まずはdodaの年収査定で自分の市場価値を客観的に知り、次のキャリアに向けた準備を少しずつ始めてみませんか?
dodaの年収査定診断では、あなたのこれまでの経験に基づき、以下の情報を手軽に知ることができます。
- あなたの適正年収
- 今後30年間の年収推移(グラフ付き)
- 年収アップを叶えた方の転職事例
- 適正年収から探せる、今の自分に合った求人情報
たった3分で、過去の膨大な転職実績データ xAl予測」により、あなたの適正年収を客観的にチェック。損している可能性のある金額を把握できます。
この診断結果があれば、上司との交渉や、自信を持って次の転職先を探すための明確な根拠が得られます。
退職代行を利用することで得られるメリット
退職代行を利用すれば、ストレスが比較的少ない状態でスムーズに退職できるメリットがあります。
会社と直接やり取りせずに退職できる
退職代行を利用すると、会社との連絡や交渉をすべて代行してもらえるメリットがあります。退職届の提出から備品の返却まで退職代行が間に入るため、上司と直接話す必要がありません。
職場環境が悪く、会社と直接話すことに精神的ストレスを感じている場合、直接やり取りせずに済む点は大きなメリットといえるでしょう。
引き止めや嫌がらせを避けられる
退職を申し出た際、強い引き止めや「損害賠償を請求する」といった脅しに近い嫌がらせを受けるケースもあります。このような場合、自分一人で対応するのは困難です。その結果、退職したくてもできないといった状況になるおそれがあるでしょう。
一方で、退職代行を利用すれば、退職代行が間に入って手続きを代行してくれるため、そのようなトラブルを回避しやすくなります。
退職を伝える心理的な負担を減らせる
会社に退職を伝える行為には、心理的負担が伴います。退職を切り出すこと自体が大きなストレスになり、なかなか伝えられないケースも少なくありません。
退職代行を利用すれば、退職を伝える際の心理的ストレスを軽減できます。精神的な余裕が得られることで、転職活動や新しい職場への準備といった前向きな行為にエネルギーを注げるようになります。
退職代行を使っても「頭おかしい」と言われないポイント
退職代行の利用で「頭おかしい」と言われないためにできることとして、以下の3つを紹介します。
引き継ぎ資料を作成しておく
退職代行を使う場合、可能であれば業務内容をまとめた引き継ぎ資料を事前に用意しておきましょう。自分のPC内にデータを残したり、デスクに手順書を置いたりしておくだけでも、残されたメンバーの負担は大きく変わります。
また、引き継ぎ資料を準備していれば、無責任な退職ではなく、誠実な退職をしたという姿勢を示せます。直接挨拶ができない状況であっても、後任者が困らないよう配慮することで、周囲からの心理的な反発を抑えられるでしょう。
相手に誠意ある対応をとる
退職代行を使うからといって、すべてを投げ出して退職するのではなく、お世話になった同僚や関係者に対して感謝の気持ちを伝えることが重要です。
会社に対しては退職代行を通じた事務的な対応になりますが、お世話になった人やつながりがある人には誠意ある対応を取ることで、印象の悪化を防げます。
誠実な姿勢を見せることは、自分自身の気持ちの整理にもつながり、退職代行を使用した後ろめたさの解消にもつながります。
実績や口コミ・評判のよい退職代行サービスを選ぶ
退職代行の質によって対応内容は大きく異なります。サービスの質が悪い業者を選んでしまうと、会社に対して不誠実な対応を取ってしまうリスクが生じます。
退職代行を選ぶ際は、実績や口コミを事前に確認し、信頼できるサービスを選ぶことが重要です。過去には退職代行サービスの一部で弁護士法違反が問題視された事例もあるため、実績や評判を確認して信頼できるサービスを選びましょう。
とくに残業代などの法的な交渉が必要な場合は、弁護士法違反(非弁行為)のリスクを避けるため、弁護士運営や労働組合運営のサービスでなければいけません。
信頼できる退職代行に依頼することが、結果として退職者自身の評判にもつながります。
関連記事:やってはいけない退職時の行動は?引き止めへの対処と円満退職の手順を紹介
退職代行を使うかどうかの判断ポイント
退職代行の利用に迷う場合、今の自分の状況を客観的にチェックしてみましょう。たとえば、以下の判断ポイントに当てはまっている場合は、利用を検討してみるべきかもしれません。
上司に退職を言い出すことが難しい
上司が威圧的であったり、関係性に問題があったりする場合、退職の意思を自力で伝えること自体が難しい場合もあります。
このようなケースでは、スムーズに退職をするためにも、退職代行の利用が選択肢になります。言い出すタイミングを伺って時間を浪費するよりも、退職代行を利用して速やかに次のステップへ進む方が、よりよい選択になるでしょう。
退職を申し出ても受け入れてもらえない
退職の意思を伝えても、「後任がいない」「今辞められたら困る」などと言われ、引き止められるケースもあります。本来、労働者には退職の自由があり、会社が拒否することはできませんが、スムーズに退職を進められないこともあるでしょう。
このような場合、退職代行といった第三者が介在することで、状況を打開できる可能性があります。専門業者が本人に代わって事務的に手続きを進めるため、引き止めや無理な残留要請を回避できます。
ハラスメントや職場環境の問題がある
パワハラやセクハラ、過度な長時間労働の常態化など、職場環境に大きな問題がある場合、退職代行の利用が効果的に働く可能性があります。ハラスメントの加害者と対面することは、精神的に大きな苦痛を伴います。また、長時間労働が続いている状態では、疲労から退職の手続きを進めることが困難な場合もあるでしょう。
このような場合に、自分を守るための防衛策として退職代行の利用は効果的です。過酷な職場環境から1日も早く、安全に避難するための手段として、退職代行は正当な選択といえます。
精神的・身体的に限界を感じている
体調不良など精神的・身体的に限界を感じている場合は、退職代行の利用が選択肢に入ります。この状態では無理に出社したり、上司と連絡を取ったりするのは難しく、退職の申し出や手続きをスムーズに行うことは困難です。
心身が限界を感じているときに無理を重ねると、回復までに長い時間を要するリスクがあります。まずは退職代行を活用して会社との接触を断ち、自分自身を安全な環境に置くことなど、心身を休める時間の確保が必要です。
関連記事:退職代行で後悔しないために!よくあるケースとメリット・デメリット
退職代行は頭おかしい選択ではない!状況に合わせて利用を考えよう
退職代行の利用は「頭おかしい」ことではなく、安心してはたらき続けるための正当な選択肢です。退職は法律で労働者の権利として守られているだけでなく、多くの人が退職代行を容認している事実もあります。
一方で、退職代行の利用を非常識だと考えている人も少なくないため、退職前に業務の引き継ぎ資料を用意するなど、最低限できることを整えておきましょう。
自身の安全を守るための手段として、退職代行は選択肢の1つとして検討することが重要です。








