2026.03.1
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「職場が合わない」と感じるのはなぜ?無理をするリスクと続ける・辞める判断の目安
「職場が合わない」と感じながらも、辞めるべきか留まるべきか、答えが出せずにいる人は少なくありません。この記事では、「職場が合わない」と感じるそもそもの理由や、合わない職場で無理をするリスクなど、迷いを解消するためのヒントをお届けします。
「職場が合わない」と感じてしまう4つの理由
「なんとなく居心地が悪い」「毎朝、会社に行くのがしんどい」——そんな感覚の裏には、必ず何かしらの理由があります。まずは「職場が合わない」と感じてしまう4つの代表的な理由を見ていきましょう。
人間関係やコミュニケーションに違和感があるから

「職場が合わない」と感じてしまう理由として、まず挙げられるのが人間関係です。
上司との距離感、同僚との会話のノリ、チームの雰囲気、世代間のギャップ……。こうした「人」にまつわる要素は、自分ひとりの努力だけでは簡単に変えられないだけに、悩みが長引きやすく、深くなりやすいもの。
Job総研が実施した『2025年 上司と部下の意識調査』では、部下を持つ166人のうち73.0%が「部下との価値観で課題を感じる」と回答しました。
また、上司がいる342人のうち62.6%も「上司との価値観の違いから生じる課題を感じる」と回答しています。
この結果から分かるのは、上司・部下どちらの立場でも、価値観のズレに悩む人が職場に多く存在する事実。「合わない」と感じているのは、決して自分だけではないのです。
仕事内容やはたらき方が自分に合っていないから
「そもそも、仕事そのものが合っていない」というケースも少なくありません。
具体的なケースとしては、自分のスキルに対して業務が難しすぎる、あるいは反対に簡単すぎてやりがいを感じられない。裁量がなく自分で考える余地がほとんどない。残業が多く、プライベートとのバランスが取れない、などが挙げられます。
こうした仕事内容・はたらき方のミスマッチが続くと、成果も出にくくモチベーションも上がりません。「頑張ろう」という気持ちにさえなれない状態が日常化してしまい、「自分はこの職場では力を発揮できない」という感覚が少しずつ積み重なることに……。
職場で孤独感や居場所のなさを感じているから

「相談できる人がいない」「ランチも気づけばいつもひとり」「会議でも発言しにくい空気がある」といった孤独感が、「合わない」という感覚の引き金になるケースもあります。
「この職場に自分の居場所はない」と感じてしまうと、たとえ業務量や給与に特別な不満がなくても、毎日出勤することがつらくなってしまいます。
Job総研が実施した『2025年 職場の孤独実態調査』によると、回答者全体にあたる576人のうち、69.2%が「職場で孤独を感じた経験がある」と答えました。実に7割近くの人が職場での孤独を経験しているのです。
将来のキャリアや成長がイメージできないから
「この会社にいて、3年後・5年後の自分はどうなっているんだろう?」そんな将来への不安が「合わない」という気持ちを生むケースも少なくありません。
仕事に対する意欲が強ければ強いほど、この先の自分の成長が見えないことへの不安も大きくなってしまいがち。
さらに、スキルが身につかない環境だったり、ロールモデルになる先輩がいなかったり、会社と自分との方向性にズレがあったりといったケースも不安を後押ししてしまいます。
こうしたキャリアへの違和感は、「職場が合わない」と感じる理由のなかでもとりわけ言語化しにくいもの。漠然とした不安のまま放置されやすい点に注意が必要です。
合わない職場で無理を続けるリスク
「今すぐ辞めるのも難しいし、もう少し我慢すればなんとかなるかも」そんな考えから問題を先送りにしてはいませんか?しかし、合わない環境に長くいることには、見過ごせないリスクがあります。詳しく見ていきましょう。
気づかないうちに心や体に負担がかかる
合わない職場でのストレスは、最初のうちは「ちょっと疲れているだけ」と見過ごされてしまいがち。
ところが、それが毎日積み重なることで、「眠れない」「休日も仕事のことが頭から離れない」など、気づかないうちに心と体に大きな負担がかかっていることがあります。
特に注意したいのが、孤独感が与えるダメージ。Job総研の調査によると、職場で孤独を感じた経験があると回答した399人のうち、「仕事やメンタルへ影響する」と答えた人は83.0%にのぼりました。
心身の不調は、いったん深刻になると回復にも時間がかかりがち。「まだ大丈夫」という感覚を過信せず、自分自身のSOSに耳を傾けましょう。
本来の力を発揮できず、評価や自信を失いやすい
合わない環境では、自分の能力や努力が正当に活かされにくくなります。
たとえばコミュニケーションがうまくいかない職場では、どれだけ丁寧に仕事をしていても評価につながりにくいもの。また業務のミスマッチがある場合は、成果が出るまでに余計な時間がかかってしまいます。
さらに深刻なのは、「頑張っているのに結果が出ない」という状態が続くことにより、自己評価や自己肯定感が下がってしまうこと。
不当に自分を責める前に「環境が合っていないのでは?」という視点を持つことが大切です。
今の職場はすぐ辞めるべき?迷ったときの判断の目安
「辞めたいと思うのは甘えなんだろうか」「もう少し頑張るべきなのかも」——そんな迷いを抱えている人は多いものです。ここでは、続けるか辞めるかを考えるときの判断の目安を3つの視点から解説します。
心身に明確なサインが出ている?
まず最初に確認してほしいのが、自分の心と体の状態。「疲れているだけ」と思っていても、以下のような状態が続いている場合は、すでに限界に近づいているのかもしれません。
- 休日に休んでも疲れが取れない、回復した気がしない
- 朝、起き上がれない・出勤前に気分が悪くなる
- 理由もなく涙が出る・感情のコントロールが難しい
- 眠れない、または眠りが浅い日が続く
- 食欲がない・体重が急に変化した
こうした身体的・精神的なサインが出ているときは、「もう少し頑張れば」と踏ん張るのはNG。早期に回復するためにも、まずは自分の心身の健康を最優先に考えましょう。
努力や工夫で改善する余地がある?
次に考えたいのが、「今の状況は、自分の行動や努力で変えられる余地があるかどうか」という点。
たとえば、上司との関係に悩んでいるなら異動を相談できる可能性はあるか、業務のミスマッチがあるなら担当を変えてもらえる可能性はあるか、などです。
こうした選択肢が少しでも残っているのなら、すぐに辞めるという結論を出す前に試してみる価値はあります。
一方で、ハラスメントが横行している、何度相談しても状況が変わらない、会社の経営状態が明らかに不安定といった場合は、自分の努力でどうにかなる問題ではありません。「改善できる可能性がどのくらいあるか」を冷静に見極めることが、判断の大きなヒントになります。
ポジティブな未来をイメージできる?
「辞めるべきかどうか」を考えると、どうしても現在の不満に目が向いてしまいがち。しかし同じくらい重要なのが、「この職場に居続けた先の自分をイメージできるかどうか」という視点です。
今がつらくても、数年後に成長した自分の姿や、やりがいを持って働いている姿が想像できるならば、今の環境にはまだ可能性アリ。
反対に、何年経っても状況が変わらない未来しか浮かばない、あるいは5年後の先輩社員の姿を見て「あのはたらき方は自分には合わない」と感じるなら、それは決断するための判断材料になります。
将来のイメージは、今の感情に左右されやすいもの。「感情が落ち着いているときに改めて考えてみる」ことを意識すると、より正直な答えが出やすくなるでしょう。
「すぐには辞めない」選択をする場合のポイント
判断の結果、「今すぐ辞めるのではなく、もう少し様子を見る」という選択をする場合もあるはず。その場合も、ただ漠然と耐え続けるのではなく、意識的に過ごし方を変えることが大切です。
仕事との距離感を見直す
合わない職場でのストレスを軽減するうえで効果的なのが、「仕事との距離感を意識的にコントロールする」こと。
「職場の人と深く仲良くなれなくてもいい、業務として成立していればいい」と割り切るだけで、日々の精神的な負担がぐっと軽くなることがあります。
相手に「こうあるべき」という期待を手放し、適度な距離感を保つことも、合わない環境をやり過ごすための現実的な手段のひとつ。
また、職場以外のコミュニティや人間関係を充実させることで、職場での孤独感が相対的に和らぐことも。無理に馴染もうとするのをやめ、「ここは仕事をする場所」と意識的に線引きするだけで、毎日の過ごしやすさは変わってくるものです。
期限を決めて状況を見る
「辞めたい気持ちはあるけれど、今すぐは難しい」という場合に有効なのが、自分の中に明確な期限を設けること。
「あと3カ月だけ様子を見て、それでも状況が変わらなければ転職活動を始める」のように期日を決めることで、終わりの見えない我慢から抜け出すことができます。
終わりが見えているだけで、同じ環境でも気持ちの持ち方は大きく変わるもの。さらに、期限を設けることで「その期間中に何をするか」という短期的な目標も立てやすくなり、日々に小さな達成感が生まれやすくなります。
ただし、心身に不調のサインが出ているときは話が別。自分の状態を最優先に考えることを忘れずに。
「辞める」選択をする場合のポイント
「やはり今の職場は合わない、次に進もう」という決断をした場合、大切なのは「どう動くか」です。感情的に辞めるのではなく、しっかりと準備を整えてから動き出すことが、後悔しない転職への近道になります。
今の自分の市場価値を知る
転職活動を始める前にまずやっておきたいのが、「今の自分の市場価値を客観的に知ること」です。合わない環境で働き続けていると、自己評価が下がってしまいがち。能力に見合う転職先を選ぶことも難しくなってしまいます。
現職での経験やスキルが、別の会社ではどのくらいの年収に相当するのかを把握しておくことで、転職活動における比較の軸ができ、判断に自信が持てるように。
まずは年収査定などのツールを活用して、自分の現在地を確認するところから始めてみましょう。
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自分の傾向や価値観を整理する
転職を成功させるために欠かせないのが、「何が合わなかったのかを正確に把握すること」です。
なんとなく「合わなかった」で終わらせてしまうと、次の職場でも同じ悩みを繰り返す可能性が大。人間関係が嫌だったのか、仕事内容が合わなかったのか、会社の方向性に共感できなかったのか——原因を言語化することで、次に選ぶべき職場の条件が明確になります。
自分の強みや価値観、はたらき方の軸を整理することは、転職活動における最初の、そしてもっとも重要なステップ。転職タイプ診断などのツールを活用して、自分の傾向を客観的に把握することから始めてみましょう。
自分に合った職場環境をを整理しよう!
転職を検討する人・仕事の適性を明確にしたい人には、dodaの「転職タイプ診断」が役立ちます。
60問の質問に答えることで、職場環境・仕事内容・給与・労働条件の4つの視点から満足度をチャート化。どこに不満があり、何を改善したいのかが一目でわかります。
「職場が合わない」という漠然とした気持ちも、データとして整理されることで次のアクションへつなげることが可能に。
所要時間は約7分。今の仕事に対する満足度や、転職先に求める条件を明確にしたい人におすすめです。
「職場が合わない」のはよくあること。焦らず次の一手を考えよう
「職場が合わない」という感覚は、決して甘えではありません。
人間関係・仕事内容・孤独感・キャリアへの不安など原因はさまざまですが、違和感を覚えること自体は自分の本音が発しているサイン。無理に押し込めず、まずは「なぜ合わないのか」を丁寧に整理することが、次の一手を考えるうえで何より大切です。
続けるにしても、辞めるにしても、大切なのは自分が納得できる選択をすること。誰でもない、自分自身のために、焦らず向き合ってみてください。
参照:Job総研『2025年 上司と部下の意識調査』を実施 部下に嫉妬6割も 世代ギャップ埋める意向 上司部下で合致 | パーソルキャリア株式会社のプレスリリース
参照:Job総研『2025年 職場の孤独実態調査』を実施 実感過去7年で最多も “気づかれない孤独”に「諦め」の声 | パーソルキャリア株式会社のプレスリリース








