Job総研

2022年 働く女性実態調査を実施しました


Job総研による『2022年 働く女性実態調査』を実施
女性が働きやすい職場環境あり7割超も男女で認識のズレ顕著
〜 女性不利の声4割 “キャリアビジョンが描きづらい”が最多 〜


 

 キャリアや就職・転職全般に関する研究や各種調査を行う機関『Job総研(※1)』を運営する株式会社ライボ(本社:東京都渋谷区 代表取締役:小谷匠 以下「ライボ」)は、614人の社会人男女を対象に「2022年 働く女性実態調査」を実施しました。同調査は働く女性にとっての職場環境実態やその満足度、また職場で女性が不利だと感じているか否かとその理由などについて調査しました。
 
2022年働く女性実態調査
 
【働く女性の職場環境】
 3月8日は女性の社会参画と地位向上の日として国連によって制定された「国際女性デー(International Women’s Day)」です。SDGs目標5にも「ジェンダーの平等を達成し、すべての女性及び女児のエンパワーメントを行う」が掲げられ、さまざまな場面において女性活躍を後押しする取り組みが行われる中、女性が働きやすい環境整備をする企業も増加しています。
 この背景にJob総研では働く環境における満足度や、職場のジェンダーレス進行状況、不利と感じる理由や、今後のキャリア意識などを調査した「2022年 働く女性実態調査」を実施しました。
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【TOPICS】
・全体の59.1%が働き方に満足と回答 男女別では女性の満足度が低い
・全体の76.5%が女性の働きやすい職場環境があると回答
・女性の働く環境が整っていると感じる理由「休暇がとりやすい」が最多回答
・女性回答者の40.3%が「女性が不利に感じることがある」と回答
・女性回答者の66.7%が「出世願望あり」と回答 男性回答者は76.9%

 
 
【働き方の満足度】
 現在の職場での働き方満足度について、全体の22.0%が「とても満足」で、37.2%が「やや満足」と回答し、合算した59.2%が満足派の回答結果になりました。また、男女別に見ると満足派の回答に差が見られ、男性は64.9%、女性は53.1%の回答になり、さらに「とても満足」の回答の差は顕著で、男性が28.8%のところ女性は14.8%にとどまる結果になりました。
 女性回答者の不満の理由については、「業務量の過多または過小」が30.4%と最多で、次いで「労働時間の超過」28.7%、「人間関係に疲弊している」28.1%が上位3つと回答結果となりました。
働き方満足度男女別働き方満足と不満の理由 

【女性が働きやすい環境整備】
 現在の職場で女性が働きやすい環境が整備されているかについて、全体の32.1%が「整っている」と回答し、「どちらかといえば整っている」が44.5%で、合算した76.6%が整備されている派の回答結果になりました。また、男女別で見ると認識の差が見られ、男性は「整っている」42.2%に対し、女性の認識はその半数の21.1%でした。「どちらかといえば整っている」を合算した整備されている派の男女別回答では、どちらも7割超える回答結果になりました。
働きやすい環境整備※詳細は別紙の「2022年 働く女性実態調査 報告書」をご参照ください(※2)
 

【女性が不利と感じた経験の有無】
 現在の職場において、女性が不利だと感じた経験について、全体では29.5%が「ある」と回答し、50.0%が「ない」と回答しました。これを男女別で見ると、「ある」と回答した男性は19.3%で、女性は40.0%と2倍以上の差が出る結果になりました。
 また、不利だと感じる理由について女性の回答では「キャリアビジョンを描きにくい」が29.2%と最多で、次いで「出世が難しい」が28.9%、「給与や待遇に差を感じる」が25.5%と上位3つの回答結果になりました。最も少ない回答だったのは8.7%の「結婚しにくい環境」でした。
女性が不利女性が不利と感じる理由 

【出世願望の有無】
 出世願望の有無については、全体の29.5%が「とてもある」で、42.5%が「どちらかといえばある」と回答し、合算した72.0%が出世願望ありの回答をしました。こちらも男女別では差が見られ、男性回答では「とてもある」が36.4%に対して女性は22.1%になりました。また「全くない」「どちらかといえばない」の合算でも、”ない派”の女性回答が約10%男性回答よりも上回る結果になりました。
出世願望※詳細は別紙の「2022年 働く女性実態調査 報告書」をご参照ください(※2)
 

【調査まとめ】
 今回実施した「2022年 働く女性実態調査」では、約8割が”女性が働きやすい環境が整備されている”と回答し、働き方満足度も半数以上が満足と回答する中、男女別の回答結果ではその認識に差が見られる結果になりました。特に顕著だったのは”女性の働く環境整備の有無”についての認識の差で、「整っている」と回答した女性回答は男性回答の4割と比較し半数の2割にとどまりました。また、”女性が不利と感じる”の認識の差も顕著で、女性の回答が男性の2倍に当たる割合で「経験あり」の回答結果なりました。
 ジェンダーレスが徐々に浸透している昨今、働く環境においてさまざまな場面で女性活躍を推進する取り組みなどがされてきていますが、その浸透度や満足度には男女で認識の差が出てきていることがわかりました。今後もジェンダーレスが進み、男女ともに働きやすい環境の整備が進んでいく中、男女の認識の差を埋めていくことも課題の1つになると推測できる調査になりました。
 Job総研では今後も働く女性に関する調査や社会人の働く環境及び仕事全般に関連する様々な調査を実施し、リアルで透明度の高い情報を発信することで個が活躍する社会の実現を目指してまいります。
 

【(※2)2022年 働く女性実態調査 報告書】
報告書では回答者の属性や男女別の集計詳細及び回答者コメントなどを確認いただけます。
https://job-q.me/articles/13455
 

【(※1)Job総研について】
 Job総研は就職・転職やキャリア全般に関する研究や各種調査の実施により、市場の現状と未来を分析し、社会へ発信することで就転職関連市場に貢献する事を目的とし立ち上げられました。
 就職・転職・働き方・ランキング・働く女性など多数のジャンルで信頼できる情報を発信していくことにより、就転職活動に役立てていただくことや、キャリアに関する不安や悩みを解決する一助として”個が活躍する社会により良い選択の機会”を提供し就転職市場に貢献してまいります。
 

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https://job-q.me/tags/131
 
 


 

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