2025.08.15
職場でのストレスの原因と対処法を調査から紹介。ストレスの解消方法もチェック
職場でストレスを感じることは、現代ではたらく人にとって珍しいことではありません。しかし、ストレスの原因を理解し、適切な対処法を身につけることで、より快適にはたらくことは可能です。本記事では、職場ストレスの実態から具体的な解決策まで、あなたの悩みに寄り添いながら詳しく解説します。
職場におけるストレスの現状
現代の職場環境は大きく変化し、新たなストレス要因も生まれています。
「今日も上司の機嫌が悪くて気を遣った」「在宅勤務になったけど、かえって仕事とプライベートの境界があいまいで疲れる」「同僚に相談したいことがあるのに、なかなかタイミングが合わない」――こんな日常の小さなモヤモヤが積み重なって、気づけば心身に大きな負担となっていることはありませんか。
あなたが感じているそのストレスは、決してあなただけの問題ではありません。まずは、実際にどれほどの人が職場でストレスを感じているのか、データをもとに現状を確認してみましょう。
76.2%が「職場でストレスを感じている」

Job総研が2025年に実施した「職場のストレス実態調査」によると、現職場でストレスを感じている人は実に76.2%にのぼることがわかりました。この数値は「とても感じている」が21.6%、「感じている」が26.1%、「どちらかといえば感じている」が28.5%という内訳になっています。
つまり、4人に3人以上の人が何らかの形でストレスを感じながらはたらいているということです。この結果を見ると、あなたが職場でストレスを感じているとしても、それは決して珍しいことではないのです。
職場ストレスがもたらす影響
職場でのストレスは、私たちの日常生活にさまざまな影響をもたらします。身体面では頭痛や肩こり、不眠といった体調不良が現れることが多く、これらは仕事のパフォーマンスにも直結します。
精神面でも深刻な影響が見られます。集中力の低下や判断力の鈍化により、普段なら起こらないようなミスが増えてしまうのです。また、趣味や娯楽を楽しめなくなったり、家族や友人との時間にも支障をきたしたりすることがあります。
生活習慣の変化も見逃せません。ストレスから暴飲暴食に走ったり、逆に食欲不振になったりする人もいます。睡眠の質が悪化し、朝起きるのがつらくなるという声もよく聞かれます。
これらの症状は、単なる一時的な不調ではなく、慢性化すると深刻な健康問題につながる可能性があります。そのため、症状が軽いうちから適切な対処を始めることが大切です。
職場ストレスが企業に与える悪影響
あなたの職場でも「最近、あの人元気がないな」「またミスが増えているな」と感じることはありませんか。職場のストレスは、一人の問題では終わらず、周りの人たちにも連鎖していくものです。
ストレスを抱えた同僚は、いつもより無口になったり、些細なことでイライラしたりすることが増えます。そんな雰囲気の中で仕事をしていると、あなた自身も何となく居心地の悪さを感じてしまうでしょう。
また、ストレスで集中力が下がった人が重要な作業でミスをすると、そのフォローをする他のメンバーの負担が増えてしまいます。「また誰かのミスの後始末をしなければ」という状況が続くと、職場全体がピリピリした空気になってしまうのです。
職場ストレスの主な原因

ストレスを効果的に対処するには、まずその原因を正確に把握することが重要です。職場ストレスの要因は多岐にわたりますが、主なものを整理して見てみましょう。
人間関係によるストレス
Job総研の調査結果を見ると、ブラック企業・ホワイト企業いずれの環境下でも、人間関係は職場ストレスの大きな要因の一つとして挙げられています。上司との関係性、同僚とのコミュニケーション、部下への指導など、人との関わりから生じるストレスは避けて通れません。
特に困難なのは、価値観や仕事の進め方が異なる人との協力が必要な場面です。意見の食い違いが生じた際の調整や、チームワークがうまく機能しない状況は大きなストレス源となります。
人間関係のストレスは、仕事の内容に関係なく発生するため、どんなに業務が順調でも心理的な負担を感じてしまいます。この種のストレスは解決が難しい場合も多く、長期間にわたって影響を与える可能性があります。
はたらき方や仕事内容によるストレス
興味深いことに、Job総研の調査では、ホワイト企業ではたらく人の67.1%が「はたらき方」にストレスを感じ、ブラック企業ではたらく人の34.8%が「仕事内容」にストレスを感じているという結果が出ています。
ホワイト企業ではたらき方にストレスを感じる理由として、自由度の高さがかえって迷いを生むケースがあります。在宅勤務の導入によりはたらき方の選択肢は増えましたが、同時に自己管理の難しさや成果の見えにくさに悩む人も多いのです。
一方、ブラック企業では仕事内容そのものが過酷で、業務量の多さや責任の重さが直接的なストレス要因となっています。達成困難な目標設定や、スキルに見合わない業務の押し付けなど、仕事の質的な問題が深刻です。
どちらの環境でも、自分のペースで仕事を進められない状況や、やりがいを感じられない業務は大きなストレス源となります。特に、自分の能力を活かせない仕事や、将来性が見えない業務に従事することは、長期的なモチベーション低下につながるでしょう。
職場環境と労働条件の問題
Job総研の調査では、現代特有のストレス要因についても興味深いコメントが寄せられています。
在宅勤務に関するストレスとして、以下のような声があがりました。
▶︎寄せられたコメント
- 在宅は週一と決められていたり、いつまでも仕事ができてしまったりとストレスが多い
- 在宅だと相談や質問をしにくい。自分で解決しようと、遠回りが増えた・ホワイト環境で自由にできている分将来のキャリアが不安。令和ならではの悩みだと感じる
- 上司から強く指導されないホワイト環境。仕事の仕方やキャリアも自由だからこそ迷いが多い
これらのコメントからわかるように、ホワイト環境では柔軟なはたらき方が導入された一方で、新たなストレス要因も生まれています。自由度が高いがゆえに方向性を見失ったり、将来への不安を抱いたりする状況は、現代ならではの課題といえるでしょう。
職場でモヤモヤすることが多いなら。「ストレスのない職場タイプ」を診断
職場ストレスの原因は、自分の「働き方のスタイル」と「職場の文化」のミスマッチかもしれません。「人間関係のモヤモヤ」や「働き方の違和感」を根本から見直しませんか?
たった数分の診断で、あなたが最も心地よくパフォーマンスを発揮できる環境をチェックし、ストレスの少ない働き方を見つけましょう。
個人でできる職場ストレス対処法
ストレスの原因がわかったところで、次は具体的な対処法を見ていきましょう。
個人でできる対策から始めることで、ストレスを軽減し、より快適にはたらく環境を作ることができます。
ストレスの原因を明確にする
ストレス対処の第一歩は、その正体を見極めることです。ストレスには様々な種類や原因があり、それに合った対処をしなければかえってストレスを抱えてしまうこともあります。
おすすめしたいのは、ストレス日記をつけることです。「今日は朝から上司の機嫌が悪くて疲れた」「会議で発言を求められた時、心臓がドキドキした」といった具合に、感じたことをそのまま書き留めてみてください。
最初は面倒に感じるかもしれませんが、数週間続けると興味深いパターンが見えてきます。「月曜日の朝は特にストレスが強い」「あの人との打ち合わせの後はいつも憂鬱になる」など、自分でも気づかなかった傾向が浮かび上がるのです。
原因がわかったら、その中で「自分が何を変えられるか」を考えてみてください。
「会社の方針」や「同僚の性格」は変えられませんが、「自分の気持ち」や「苦手な相手との接し方」は変えることができます。
仕事の進め方を改善する
「今日も残業になってしまった」「やることが多すぎて何から手をつけていいかわからない」そんな日々が続いていませんか。実は、仕事の進め方を少し工夫するだけで、ストレスが軽減されることもあります。
まず試してほしいのは、ToDoリストの作成です。「そんなの当たり前」と思うかもしれませんが、意外とできていない人が多いのが現実です。頭の中でぐるぐる考えているタスクを紙に書き出すだけで、心の負担はぐっと軽くなります。
書き出したら、重要度と緊急度で分類してみましょう。「急ぎではないけど重要なもの」は後回しにしがちですが、これらにも時間を割くことで、将来的に仕事が貯まってしまうのを減らすことができます。
また、出社したばかりで集中力のあるときには企画立案などの考えることが多い仕事を行い、ご飯を食べて少し眠くなっている昼休み明けはメールの返信や事務作業など、考えなくていい仕事を行うなど、時間帯に合ったスケジュールを組むことも効果があります。
生活習慣でストレスを軽減する
実は、職場以外の時間の過ごし方が、翌日のストレス耐性を大きく左右するのです。特に重要なのが食事・運動・睡眠の3要素です。
まずは食事を見直してみましょう。忙しいとコンビニ弁当やカップラーメンで済ませがちですが、栄養バランスの偏りは健康面に悪影響を与えます。
次に運動ですが、帰り道に一駅分歩いたり、お風呂上がりに軽くストレッチをしたりするだけでも効果があります。身体を動かすと、心地よい疲労感で眠りにつきやすくなります。
睡眠も軽視できません。「やることが多くて寝る時間がない」という人ほど、実は作業効率が下がっています。質の良い睡眠を取ることで、翌日の集中力とストレス耐性が格段にアップします。
コミュニケーションスキルの向上
この記事で紹介したように、職場のストレスの多くは人間関係から生まれます。そのため、人間関係が良くなれば、ストレスが大きく軽減する可能性もあるのです。
コミュニケーションスキルの向上は人間関係を良好にし、ストレスの軽減にも役立ちます。
コミュニケーションでは「相手を許す」ということが最も重要です。
たとえば、朝からイライラしてキツい態度の同僚がいたとしましょう。思わず諫めたくなりますが、話を聞いてあげて事情を知れば、穏やかな気持ちになって「それなら仕方ないね」「大変だったね」と声をかけることができるかもしれません。「そういう理由なら仕方ない」と自分も納得できますし、同僚も冷静になって、あなたに謝ってくれるかもしれません。
理由もなく怒る人、不機嫌な人はめったにいません。まずは、あなたが相手を理解しようという姿勢を示してみてください。その聞く姿勢がコミュニケーションスキルであり、相手と良好な関係を築ければ、ストレスも大幅に減らせるかもしれません。
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無自覚なストレスと向き合うことから始めよう
職場でのストレスは、時として私たちが気づかないうちに蓄積されていきます。「これくらいは当たり前」「みんな我慢している」と思い込んで、自分のストレスを軽視してしまうケースも少なくありません。
しかし、Job総研の調査が示すように、多くの人がストレスを感じながらはたらいているのが現実です。あなたが感じている違和感や疲労感は、決して軽視すべきものではありません。
まずは自分の状況を客観的に見つめ直すことから始めましょう。ストレスの原因を明確にし、できることから少しずつ改善していくことで、より良い状況を作ることができます。










