2025.08.15

共働き子育てが無理ゲーすぎる現実。8割が経済不安を抱える理由と対処法

共働きで子育てを始めたものの、毎日が忙しく時間もお金も足りない状況に悩んでいませんか。実際、多くの家庭が同じ課題を抱えており、実に8割以上の人が経済的な不安を感じています。共働き子育ての現実と、負担を軽減する具体的な方法について考えてみましょう。

なぜ共働き子育てが「無理ゲー」と呼ばれるのか

「夫婦で協力すれば大丈夫」と思って始めた共働き子育てでも、いざ始まってみると、想像以上に厳しい現実に直面することがあります。

「こんなはずじゃなかった」と感じているのは、決してあなただけではありません。多くの家庭が同じ壁にぶつかり、悩んでいるのです。

Job総研の調査を基に、まずは理想と現実のギャップについて、具体的に見ていきましょう。

経済的な不安

Job総研が2024年に実施した少子化に対する意識調査によると、回答者である292人の社会人男女のうち、85.6%の人が子どもを持つことについて「経済不安あり」と回答しています。

回答者のコメントも見ていきましょう。

▶︎寄せられたコメント

  • 子育てにはお金が必要。責任をもって育てるのに金銭的に余裕がないのは子どもが可哀想だ
  • 社会保障費や税金が増えたので、生活費やローンの他に今後の学費のことを考えると2人目は考えられない
  • 生活費など含め子供の教育に力を入れながら払えていけるかが不安となり、子供を産むには少し勇気がいる

昨今は物価高の影響や社会保障費が増えていることもあり、子育てのための金銭的な不安を感じている人が多いようです。

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仕事と家事育児の両立が難しい

共働きの場合、仕事と家事育児の両立は最も難しい課題です。

子どもの急な体調不良や保育園のお迎え時間の関係で、早退や休暇を取らざるを得ない状況が頻繁に発生するでしょう。

そして多くの親が感じるのは、子どもとゆっくり過ごす時間の不足です。平日は帰宅後も家事に追われ、気がつけば就寝時間になってしまいます。「もっと子どもと向き合う時間がほしい」という思いと現実との間にギャップを感じている方は少なくないでしょう。

心身の疲労が蓄積しても、十分に休息を取る時間が確保できない状況では、「無理ゲー」と感じてしまうのも無理はありません。

配偶者との役割分担でストレスが溜まる

共働きでは夫婦間の家事や育児の役割分担について調整が必要になりますが、これが思うようにいかないケースがあります。

たとえば、子どもが習い事をする場合や何かを買ってあげる場合、どちらがどれだけお金を出すかは、経済的に余裕のない家庭にとって悩みの種になりがちです。

また部署異動や転勤に転勤によってはたらき方が変わる場合、どちらかの負担が重くなる事態も発生します。

お互いに努力しているつもりでも、負担の偏りや期待のずれから、つい感情的になってしまうことがあります。建設的な話し合いが難しく感じる夫婦も多いのではないでしょうか。

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職場の理解が得られない

Job総研の調査では、76.7%の人が「子育てをしやすい社会だと感じますか?」という質問に対して「感じない」と回答しています。

子どもの行事参加や急な体調不良による早退・休暇について、職場の理解を得ることが難しい場合があります。理解のある環境もありますが、まだまだ「子育て中だから配慮が必要」という認識が浸透していない職場も存在するのが現実です。

▶︎寄せられたコメント

  • 高齢者にではなく若者に税金を使って欲しい。子持ち=お金がかかるという印象が強い
  • よくはたらき、よく稼ぐ家庭の方が保育料が高い。賃金と物価が改善されない限り少子化解決はムリ
  • 給付金よりも保育施設の充実や職場環境など、結局は社会制度自体を変える方が意味がある

共働きなのに「お金が足りない」のはなぜか

夫婦ではたらいているにも関わらず、家計に余裕がない状況に悩んでいる方は多くいます。その理由を詳しく見てみましょう。

子育てに必要な金額を稼ぐのが難しい

Job総研の調査によると、子ども1人を育てるために最低限必要だと思う収入額は平均855.2万円、一方で20〜30代の平均年収は471.0万円という結果が出ています。

この数字を見ると、収入と必要額の間に大きな差があることが分かります。実際に子育てを経験してみると、この金額の現実性を実感される方も多いでしょう。

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子育て世帯の急激な支出増加に追いつかない

家計調査2024年のデータによると、4人世帯では教育費が月間30,030円、教育娯楽費が33,980円となっており、毎月6万円以上が教育関係の費用として必要になっています。

子どもが生まれる前と比較して、家計の支出が急激に増加するのに対し、収入はそれほど大きく変わりません。むしろ次に説明するように、収入が減少してしまうケースも多く見られます。

出典:統計局ホームページ/家計調査報告

時短勤務でキャリアダウンと収入減が同時に起こる

「時短勤務を選択したことで、重要な業務を任されなくなった」という経験をした人もいるでしょう。

子育てと仕事を両立するために時短勤務を選んだものの、結果的にキャリアの成長が停滞し、収入も減少してしまう状況があります。

このジレンマは、多くの共働き家庭が感じている課題でもあります。

家庭を大切にしたい一方で、キャリアも諦めたくない。しかし現実的には、どちらかを優先せざるを得ない状況に置かれることが多いのです。

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まずは現状のキャリアの価値を正確に把握し、理想の働き方を実現するための次のステップを探してみましょう。

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無理ゲー状態から抜け出すための具体的対策

ここまで紹介してきたように、共働きでの子育ては、まさに「無理ゲー」に近いと言えるでしょう。では、どうすればそんな状況を脱却できるでしょうか?

完全に負担をなくすことは難しいですが、軽減する方法は存在します。具体的な対策を考えてみましょう。

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完璧主義を手放して頑張りすぎるのをやめる

共働きだと、「家事も仕事も完璧に…」とどうしても思ってしまいがちですが、実はそんなことはありません。頑張りすぎて疲弊している人は、無自覚なうちに「完璧主義」に陥っていることが多いのです。

「家の中はいつもきれいに」「料理は手作り」「仕事も完璧にこなす」というような、どれもこれも完璧にこなすことを、一度手放してみることを考えましょう。

完璧主義に陥っていると、家族のちょっとした不注意にもイライラするようになり、家庭の居心地が悪くなります。

本当に重要なのは「家事も仕事も完璧にこなすこと」ではなく「家族が健康で笑顔でいること」ではないでしょうか。

「今日は子どもが元気に過ごせた」
「夫婦でほっと一息つけた」

そんな小さな成功を認めることから始めてみてください。完璧を目指すよりも、本当に大切なことに意識を向けることで、少しずつ余裕が生まれてくるかもしれません。

外部サービスを積極活用する

現在は家事育児のための色々なサービスがあります。家事育児に役立つサービスには、たとえば以下のようなものがあります。

  • 家事代行サービス…掃除、洗濯、料理、買い物などを代行
  • ベビーシッター…自宅での一時的な子どもの世話
  • ファミリーサポート…地域の相互援助活動(自治体運営)
  • 食材宅配サービス…食材を配送してくれる
  • ネットスーパー…生活必需品や日用品を配送してくれる

「お金がもったいない」と思うかもしれませんが、時間と心の余裕を買うための大切な投資だと考えてみてください。

たとえば、週1回2時間の家事代行サービス(月額約3万円)を利用した場合を考えてみましょう。この8時間で、子どもとの触れ合いの時間を増やしたり、夫婦でゆっくり話す時間を作ったり、自分自身のリフレッシュ時間を確保したりできます。

疲れてイライラしながら家事をするより、プロに任せて家族との時間を大切にする方が、長期的に見て家族関係にとってプラスになるはずです。

夫婦の役割分担を根本的に見直す

「相手も忙しいから」
「迷惑をかけたくない」

そんな遠慮が、結果的にあなたを一人で抱え込ませてしまっているかもしれません。

まずは現在の家事育児の分担を「見える化」することから始めましょう。

一週間の家事育児リストを作成し、誰がどの作業をどれくらいの時間をかけて行っているかを記録してみてください。案外、負担の偏りが明確になり、パートナーも現状を客観視できるはずです。

話し合いの際は、相手を責めるのではなく「私はこんなことで困っている」「こんな風に協力してもらえると助かる」という伝え方を心がけましょう。具体的に「平日の夕食作りを週2回お願いしたい」「子どものお風呂は交代制にしたい」など、実現可能な提案をすることが大切です。

また、お互いの得意分野や生活リズムを考慮した分担にすることも重要です。朝が得意な人が朝食準備を、料理好きな人が夕食を担当するなど、無理のない範囲で役割を決めていきましょう。

パートナーも、きっとあなたの力になりたいと思っているはずです。大切なのは、お互いを思いやりながらも、素直に「助けてほしい」と伝えることです。

共働き子育てを継続するための心構えと工夫

長期的に続けていくために必要なのは、適切な心構えと効果的な工夫の積み重ねです。過度な負担をかけず、前向きに取り組むための方法をご紹介します。

短時間でも質の高い家族時間を意識する

「もっと子どもと過ごす時間があれば」と思うことがあるでしょう。でも、時間の長さよりも、その時間にどれだけ心を込められるかが大切です。

朝の忙しい5分間でも、子どもの目を見て「おはよう」と笑顔で声をかけ、今日の予定を聞いてあげるだけで、子どもは特別感を味わえます。

就寝前の読み聞かせや、一日の良かったことを話し合う10分間も、親子の絆を深める貴重な機会となります。

短い時間でも、子どもはあなたの愛情をちゃんと感じ取っています。「量より質」を意識することで、「もっと一緒にいてあげられれば」という罪悪感も和らいでいくでしょう。

自分のメンタルヘルスを最優先に考える

子育て中は、つい自分のことを後回しにしがちです。でも、自分自身が元気でなければ、家族を支えることはできません。

特に乳児期(0歳〜1歳6か月)は、意思疎通が難しく親の孤独感が増大しやすい時期です。ワンオペ育児を避け、夫婦で協力する体制を整えることが重要です。

お互いのメンタルケアを意識して、週末の数時間だけでも一人で過ごせる時間や趣味の時間を確保しましょう。「30分だけカフェでゆっくりする」といったささやかな時間でも構いません。

疲れたときは無理をせず、休むことも大切な仕事の一つです。一人の時間を持つことは決してわがままではありません。自分が笑顔でいることが、家族にとって何より大切なことなのです。

同じ立場の仲間とつながる

一人で抱え込まず、同じような状況の人とつながることで、「自分だけじゃない」という安心感を得ることができます。

オンラインでは、育児アプリや相談掲示板もありますし、SNSで育児コミュニティに入るという方法もあります。オフラインでも地域の子育て支援サークルや保育園・幼稚園の保護者会、近所のママ・パパグループなどに入ってみるのも良いでしょう。

最初は勇気がいるかもしれませんが、同じ悩みを持つ人同士は自然と共感し合えるものです。完璧でない日常を共有し合える相手がいることは、心の支えになります。

まとめ

共働きの子育てが「無理ゲー」と感じられるのは、過度に頑張りすぎている可能性があります。多くの家庭が同様の悩みを抱えており、完璧を目指す必要はありません。

経済的な不安や時間管理の困難さは確かに存在しますが、完璧主義を見直し、外部サービスを活用し、夫婦で協力することで、段階的に改善していくことができます。

もっとも重要なのは、あなた自身の心身の健康を大切にすることです。無理をしすぎず、同じ立場の人々とつながりながら、一歩ずつ前進していきましょう。明日は今日より少し楽になっているはずです。

出典:
Job総研『2023年 少子化に関する意識調査』
Job総研『2024年 日本経済の意識調査〜少子化編〜』

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