2026.01.10

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「上司が怖い…」みんなはどうしてる?令和の職場の実態とおすすめの対処法

「上司が怖い」と感じた経験はありませんか?威圧的な態度、感情の起伏など、怖い上司のタイプはさまざま。この記事では、怖い上司がもたらす影響、今日からできる具体的な対処法、そして転職を考えるべきタイミングまで、調査データと実例をもとに解説します。

上司が「怖い」と感じるのは甘えですか?

「上司が怖い」という感情を抱く自分を責めていませんか。

「社会人なのに情けない」「もっと強くならなければ」と自分を追い込んでしまう人も少なくありません。しかし、怖い上司の存在は決して珍しいものではないのです。

Job総研の調査の中で、30〜50代の社会人を対象に「今では考えられない上司がいたか」を尋ねたところ、実に100%が「いた」と回答しました。これは、上司世代のほぼすべてのビジネスパーソンが一度は怖い上司に遭遇していることを意味します。

威圧的な態度を見せたり、感情の起伏が激しかったりする上司の下では、心理的安全性が失われ、誰でも萎縮してしまうもの。

そんな上司を「怖い」と感じる感情は、あなたの心と体が発している危険信号。まずはその感情を否定せず、しっかりと受け止めることから始めましょう。

部下に「怖い」と思わせる上司はどんな人?

ひと口に「怖い上司」といっても、そのタイプはさまざま。ここでは、部下に「怖い」と思わせる上司の多くに共通する特徴を紹介します。

威圧的な態度や高圧的な言動が目立つ

「怖い上司」の典型例として挙げられるのが、「威圧的な態度や高圧的な言動」。怒鳴る、机を叩く、人前で叱責するなど、威嚇行為で部下をコントロールしようとします。

「なんでこんなこともできないんだ!」と大声で罵倒されたり、ほかの社員がいる場所で見せしめのように叱られたりする経験は、いつまでも深い心の傷として残るもの。

このタイプの上司の下では、心理的安全性を確保することが困難。「報告したら怒られるのではないか」「質問したら怒鳴られるのではないか」という恐怖から、必要な報告や質問ができなくなってしまいます。

その結果、ミスが起きやすくなり、さらに叱責されるという悪循環に。部下は常にビクビクしながらはたらくことになり、本来の力を発揮できません。

感情の起伏が激しく気分で態度が変わる

感情の起伏が激しい、いわゆる「気分屋タイプ」の上司も、部下に「怖い」と思わせてしまいがち。

機嫌が良いときは優しく接してくれるのに、機嫌が悪いときには些細なことで激怒する。同じミスをしてもそのときの気分次第で反応が180度変わるため、部下は常に上司の顔色をうかがいながらはたらくことになります。

「今日は大丈夫だろうか」「今話しかけても大丈夫だろうか」と毎日不安を抱えなければならないのは、部下にとって大きなストレスです。

常に空気を読むことを強いられるという点で、部下のパフォーマンス低下の原因にもなりやすいタイプです。

「正論」で詰める

言っていることは間違っていないのになぜか怖い。このタイプの上司に悩む人は意外と多いもの。

「これ、期限までにできるって言ったよね?」「君の仕事が遅いから全体の進行が遅れているんだけど」など、言っていること自体は正しい反面、その伝え方や配慮のなさが恐怖を生み出します。

たとえ正論であったとしても、相手を追い詰める形で伝えられれば、それは十分に「威圧」。改善のための建設的な指摘ではなく、責任を追及し、追い詰めることが目的になっています。

正論は、反論の余地がないぶん、部下はただ黙って受け入れるしかありません。それがさらなるストレスとなるのです。

無言のプレッシャーをかける

威圧的な上司とは正反対のタイプながら、同様に「怖い」と感じさせるのが、「無言のプレッシャー」をかける上司。

無口、無表情、ため息、舌打ちなど、非言語のコミュニケーションで強い圧力をかけてきます。何を考えているのか分からない不気味さが、より一層恐怖を呼ぶことに。

このタイプの上司に質問しても、「自分で考えろ」と突き放されてしまいがち。必要な報告をしても反応が薄く、部下は何が正解か分かりません。

言葉で威圧するのではなく、沈黙で支配するタイプの上司です。

怖い上司がもたらす深刻な影響

怖い上司の下ではたらき続けることは、「仕事がやりにくい」というレベルで済む問題ではありません。ここでは、怖い上司がもたらす具体的な悪影響について見ていきましょう。

大切な報告・質問ができなくなる

怖い上司がもたらすもっとも大きな悪影響は、部下が萎縮してしまい、必要な報告・連絡・相談ができなくなることです。

怖い上司の下では、「報告したら怒られるのではないか」という恐怖から、悪いニュースや相談事が後回しにされてしまいがち。その結果、本来起きなかったミスや早期に解決できたはずのトラブルが、深刻な事態を引き起こすまで放置されてしまうことに……。

部下にとって一番の味方であるべき上司が一番の敵になっている。これでは健全な業務遂行は不可能です。

心身に不調が現れる

恐怖やストレスは、やがて心身に現れます。

「上司が怖い」と感じている人の中には、出勤前に動悸がする、上司の前で手が震える、緊張で萎縮してしまうといった症状を経験している人も少なくありません。

不眠、食欲不振、頭痛、腹痛、めまい、吐き気のほか、朝起きられない、電車に乗ると動悸がする、会社の最寄り駅に着くと吐き気がするといった症状が現れることも。

長期間このような状態が続くと、適応障害やうつ病などの精神疾患につながるリスクもあります。心身に明らかな症状が出ている場合、すでにかなり深刻な状態だと考えましょう。

自己肯定感の低下とキャリアへのダメージ

怖い上司の下ではたらき続けることの長期的な影響として、見過ごせないのが「自己肯定感の低下」です。

常に否定され、叱責され、萎縮する環境では、自己肯定感を高めることはできません。反対に、「自分はダメな人間だ」「何をやってもうまくいかない」という、ネガティブな思い込みが形成されていきます。

自己肯定感が低下すると、新しい挑戦をためらうようになり、成長の機会を自ら逃してしまうことに。

「どうせ失敗する」「自分には無理だ」という思考パターンが定着し、本来持っている能力も発揮できません。怖い上司の影響は、自覚の有無にかかわらず長く尾を引いてしまうのです。

今日からできる「怖い上司」への対処法

怖い上司に悩んでいても、上司の性格を変えることはできません。ここでは、自分でできる怖い上司への対処法を紹介します。

コミュニケーションに「型」をつくる

怖い上司とのやり取りの中でも、特にストレスの原因となるのが、「いつ話しかけるべきか」「どう伝えるべきか」を毎回考えなければならない点です。

これを解決するには、報告・連絡・相談のタイミングや方法をルール化してしまうのが効果的。

たとえば、毎朝9時に今日の予定をメールで報告する、進捗報告は毎週金曜の15時におこなうなど、あらかじめ決めておくことで、上司の機嫌をうかがって話しかけるタイミングを計る必要がなくなります。

また、口頭ではなくメールやチャットを使用するのも冷静さを保つために有効です。コミュニケーションの型を通じて感情的なやり取りを減らし、業務を淡々と進められる仕組みをつくりましょう。

記録を残す

怖い上司との仕事では、「言った・言わない」のトラブルや、責任を一方的に押し付けられるリスクがあります。

これを防ぐために実践したいのが、メール、チャット、議事録などで指示や会話の内容を記録に残すこと。記録はいざというときに自分自身を守る強力な武器になります。

口頭で指示を受けたとしても、可能な限りメールで対応がおすすめ。会議後は必ず議事録を作成して共有し、重要な会話は復唱してメモを取りましょう。

面倒に感じるかもしれませんが、いざというときに記録があるかないかで状況は大きく変わります。特にパワハラやモラハラが疑われる場合、記録は重要な証拠として欠かせません。

物理的・心理的に距離を置く

どうしても上司との関係が改善しない場合には、接触頻度を減らす工夫も検討しましょう。物理的距離と心理的距離、両方からのアプローチが効果的です。

物理的距離のアプローチは、可能であれば席を離す、リモートワークを活用する、直接の会話を減らしてメールやチャットでのコミュニケーションを増やすなど。

心理的距離のアプローチでは、業務以外で深入りしない、「この人はこういう人だ」と割り切る、感情的に反応しない「心の壁」をつくること、などを意識します。

上司の言動にいちいち傷つかないよう、ある種の諦めや割り切りも必要。ただし、組織内で孤立しないよう、ほかの同僚との関係はこれまで以上に大切に。完全に一人になってしまうと、さらに追い詰められてしまう可能性があります。

自分の市場価値を客観視する

ここまでの対処法を試しても状況が改善しない場合、思い切って環境を変える選択肢も視野に入れる必要があります。

ただし、キャリアを戦略的に考えるなら、感情的に「もう辞める!」と決断する前に、まずは自分の市場価値を客観的に知ることが大切。冷静に判断するための材料を集めましょう。

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転職を考えるべきタイミングと判断基準

実際に環境を変える選択肢を検討してみても、どのタイミングで行動を起こすべきか判断に迷う人は少なくありません。ここでは、転職を考えるべきタイミングと判断基準を分かりやすく解説します。

限界のサインを見逃さない

転職を考えるべきかどうかを判断するには、まず自分の心身の状態を客観的にチェックすることが大切。

以下のような症状が複数当てはまる場合は、すでに限界のサインが出ていると考えましょう。

  • 朝起き上がれない
  • 出勤前に動悸や吐き気がする
  • 理由もなく涙が出る
  • 以前は楽しめた趣味が楽しめない
  • 休日も心が休まらず仕事のことばかり考えてしまう
  • 食欲が極端に増えるまたは減る
  • 不眠または過眠
  • 些細なミスが連発する
  • 「自分はダメだ」という自己否定的な思考が止まらない

これらは心と体からの「もう限界だ」というメッセージ。「もう少し頑張れば」と無理を続けると、回復に長い時間がかかることも。自分自身を守るためにも速やかに決断を下す必要があります。

環境改善の見込みがあるかを見極める

転職は大きな決断です。先走って後悔しないためには、まず今の環境で改善の見込みがあるかどうかを冷静に見極めることが大切。

具体的には、異動の可能性はあるか、上司自身が異動する予定はないか、会社全体として風土改善の動きがあるかなど、状況が変わる可能性を検討してみましょう。

「仕事内容は好きだが上司だけが問題」という場合には、社内異動や部署変更を人事に相談するのもひとつの手。場合によっては、一時的に休職して心身を休めるという選択肢もあります。

しかし、改善の見込みがまったくない、会社全体がそういう風土である、自分の健康が損なわれているといったケースでは、転職を真剣に検討するのがおすすめ。無理せずはたらける環境に身を置くことが大切です。

「この上司の下ではこれ以上はたらけない」「このままここにいても苦しいだけ」そんなとき視野に入るのが「転職」という選択肢。

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上司世代が知っておきたい「無自覚の怖さ」

部下から敬遠されているにもかかわらず、「自分はいい上司だ」と思っている上司世代は珍しくありません。ここでは、部下との関係の中で上司世代が知っておきたいポイントを解説します。

注意したい「自分はよい上司」という思い込み

「自分は部下を怒鳴ったりしないし、パワハラなんてしていない」との自認がありながら、実は部下から怖がられているというのはよくある話。

部下は立場上、上司に忖度せざるを得ないため、表面上は問題なく見えても実際には萎縮していたり、本音を言えずにいたりするものです。

Job総研の調査では、部下の71.8%が「上司に忖度したことがある」と回答しています。

忖度の具体的な内容としては、「気に入られるために同調をしておく」が58.1%で最多。つまり、部下が何も言わないからといって、関係性に問題がないとは限りません。

「最近、部下が萎縮しているな」と感じたら、まず実践すべきは自分の言動を振り返ること。

無意識にため息をついていないか。正論で追い詰めていないか。忙しさを理由に部下の質問を邪険に扱っていないか——無自覚の「怖さ」に気づくことが、関係改善の第一歩です。

世代ギャップを埋める考え方

「今の若い世代には昭和の価値観が通用しない」と思い込んでいませんか。

確かに、ハラスメントへの意識やはたらき方に対する価値観が変化しているのは事実。一方でJob総研の調査を見ると、20代の71.8%が「根性は成果や成長に繋がりやすいと思う」と回答しています。上司世代からするとこれは意外な結果ではないでしょうか。

大切なのは、「分かり合えるはずがない」と決めつけるのではなく、個々の部下と対話すること。

何を大切にしているのか、どんなはたらき方を望んでいるのかを、先入観なしに聞いてみましょう。地道な対話の積み重ねが、世代ギャップを埋める唯一の方法です。

怖い上司との関係に正解はない|自分を守る選択を

上司が怖いと感じるのは、決して甘えではありません。これは多くの人が直面する普遍的な悩みです。

上司を変えられない以上、自分自身で改善を図るしかありません。コミュニケーションの「型」をつくったり、記録を残したりなど、できる範囲で対策を進めましょう。

ただし、対処法を試しても改善しなかったり、心身に不調が出ている場合は話が別。こうしたケースでは環境を変えることも立派な選択。転職や異動は逃げではなく、自分を守るための勇気ある決断です。

怖い上司との関係に正解はありません。ほかでもないあなた自身の心身の健康を守ることを最優先に、よりよい未来を選択しましょう。

参照:ココだけの本音で「本当にいた怖い上司の実体験」を募集しました – Job総研プラス
参照:Job総研「2024年 上司と部下の意識調査」を実施 | JobQ[ジョブキュー]

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