2026.01.1
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嫌いな上司とはどう付き合うのが正解?”職場あるある”の処方箋
職場の悩みの中でも、特に多いのが”嫌いな上司”との関係。「どうして上司はあんなことを言うのだろう」「絶対に分かり合えない」そんな悩みを抱える人は少なくありません。この記事では、嫌いな上司との付き合い方について、世代の違いも踏まえて考えます。
30〜50代の100%が経験している「今では考えられない上司」

Job総研の調査の中で、30〜50代の社会人を対象に「今では考えられない上司がいたか」を尋ねたところ、なんと100%が「いた」と回答しました。
これは、上司世代のほぼ全員が、社会人生活の中で何らかの理不尽な経験をしていることを意味します。
自由記述では、次のような声も寄せられました。
| ・帰宅しようとしたら、ノルマクリアしてないのに帰るのか!と上司に怒られた ・”やる気がないようだから別の人に任せる”と言われ業務を外されかけた ・毎晩、上司の昔の武勇伝や根性論に付き合わされていた ・コストダウンの折衝の際に根性論で何とかしろと言われた |
時代とともに「許されないこと」の基準は大きく変化しています。
では今、部下たちはどんな上司を「嫌い」と感じているのでしょうか。
こんな上司、あなたの周りにもいませんか?
嫌いな上司にはいくつかの共通点があります。ここでは、特に多く見られる4つのタイプを紹介します。
相手によって態度がコロコロ変わる
嫌いな上司の特徴として第一に挙げられるのが、相手によって態度を変えるというもの。
「えこひいき」「人を見て対応を変える」といった振る舞いを目の当たりにした結果、上司に不信感を覚えるケースは少なくありません。
たとえば、役員や取引先には丁寧な言葉遣いで接するのに部下には横柄な態度を取る。特定の部下だけを褒めて、他の部下には冷たいなど。
本人は無意識でやっているケースが多いものの、部下は思った以上に上司の言動を観察しています。
「この人、人を見て態度を変えているな」と一度思われてしまうと、信頼回復は非常に困難。公平性を欠いた対応は、チーム全体の士気にも悪影響を及ぼします。
自分の仕事を丸投げして、失敗したら部下のせい
「これやっといて」と丸投げするだけで、具体的な指示や背景説明はない。
失敗したら「なんでこんなことになったんだ」と部下を責める一方、成果が出たら「俺が指示したおかげだ」と自分の手柄にする——こんな上司に心当たりがある人も多いのでは。
マネジメントとは、仕事を「振る」ことではなく、部下を「導く」こと。目的を伝え、判断に迷ったときのサポートをし、成長を促すのが本来の役割です。
部下の成長を考えない上司が、最終的に誰からも信頼されなくなるのは当然のこと。
責任を取らない姿勢は、部下のモチベーションを著しく下げる要因です。
その日の機嫌で指示内容が変わる
昨日は「これでOK」と言われたことが、今日になったら「なんでそんなことしたの?」と怒られる。上司がこのタイプだった場合、部下の優先順位は上司の顔色を伺うことになってしまいます。
感情的な上司の下では、誰も安心してはたらけません。「今日は機嫌が良さそうだから話しかけよう」「今日は不機嫌そうだから近づかないでおこう」と、業務の質は二の次に。
業務以外のことにエネルギーを使わなければならない職場では、モチベーションを保つこともできず、生産性も大きく下がります。
もっとも部下に「理不尽」と感じさせるのがこのタイプの上司。一貫性のない指示は、部下を疲弊させてしまいます。
話を最後まで聞かない、すぐ否定する
部下が意見を言い始めた瞬間に「でも」「だって」「それは無理」と遮る上司。新しい提案をすべて潰してしまうため、部下は仕事に対する意欲を徐々に失っていきます。
最初は「もっと良い方法があるかもしれない」と提案していた部下も、何度も却下されるうちに「どうせ聞いてもらえない」と諦めムードに。やがて誰も意見を言わなくなり、組織全体が停滞していきます。
部下の話を最後まで聞くという基本的なことができない上司は、長期的に見るとチームの成長機会を自ら潰しています。その事実に気付けないことこそ、「嫌われる上司」たるゆえんなのかもしれません。
意外な事実|20代の7割は「根性論」を肯定

同じくJob総研の調査では、20代を対象に「根性は成果や成長に繋がると思うか」を尋ねています。その結果、71.8%が「繋がりやすいと思う」と回答しました。
この結果から明らかになったのは、「昭和的」「古い」と思われがちな根性論を、令和の若者の7割以上が肯定しているという事実です。
ただし、ここには重要な前提があります。若手が求めているのは「成長につながる厳しい指導」であって、「感情的な叱責」や「理不尽な命令」ではありません。意味のある厳しさと、ただの理不尽は全く別物なのです。

さらに興味深いのが、ハラスメントの境界線についての認識。
「ノルマ未達で帰ろうとするのを呼び止められたらハラスメントか」との問いでは、「ハラスメントだと思う」が50.3%、「ハラスメントではないと思う」が49.7%と、ほぼ真っ二つに分かれました。
これらの結果を見るに、世代間の価値観のギャップは確かに存在するものの、妥協点がないわけではありません。
「嫌いな上司」問題の根底には、お互いの理解不足による思い込みやすれ違いがあるといえそうです。
嫌いな上司とのストレス、少しでも減らすには
上司を変えることは難しいですが、自分の接し方や考え方を変えることはできます。ここでは、嫌いな上司とのストレスを少しでも減らすために実践したい5つの方法を紹介します。
期待するのをやめて、心の距離を取る
嫌いな上司とのストレスを解消する上で、まず試したいのが「この人は変わらない」と割り切ることです。失望は期待の裏返し。期待しなければ心が楽になります。
具体的には、業務上必要なコミュニケーションだけに絞ってプライベートな話題や雑談は避けたり、ランチや飲み会も無理に参加せず、適度に距離を保ったりといった方法が効果的。
「この人と深く関わる必要はない」と線引きすることで、心理的な負担を大きく減らすことができます。
心の距離を取ることは、決して逃げではなく、自分を守るための必要な手段。
無理に仲良くしようとせず、淡々と仕事をこなす——それだけで十分なのです。
記録を残しておく
理不尽な指示や発言があったら、日時・内容・状況をメモしておきましょう。感情的にならず、淡々と事実だけを記録するのがポイントです。
具体的には、「○月○日、朝礼で『やる気がないなら辞めろ』と言われた」「○月○日、前日OKだった企画書を『こんなの使えない』と突き返された」など。スマホのメモアプリや手帳に残しておくだけでも構いません。
記録は万が一のときに自分を守る何よりの証拠になりますし、人事やハラスメント相談窓口への相談にも役立ちます。客観的に自分の状況を見極めるための参考資料としても欠かせません。
第三者に話してみる
一人で抱え込むと、「自分がおかしいのか?」「自分が我慢すればいいのか?」と混乱してしまいがち。
冷静さを保つためにも、同僚や先輩、人事、社外の友人など、信頼できる誰かに相談してみるのがおすすめです。
話すことを通じて自分の気持ちが整理されるのはもちろんのこと、信頼する人からの共感によって心が軽くなる効果も。また、客観的な意見をもらえることで次の行動が見えてくることもあるでしょう。
社内に相談しづらい場合は、キャリアカウンセラーなど専門家に相談するのも有効な選択肢。第三者の視点は思った以上に助けになります。
異動を依頼する
「上司のことは嫌いだけれど、会社には愛着がある」そんな場合は、異動で解決できる可能性も。
この場合、人事には、「新しい分野に挑戦したい」「キャリアアップのため」と前向きに伝えるのがコツ。ネガティブな理由を正直に話すべきか迷うかもしれませんが、伝え方次第で印象は変わります。
「○○の経験を積みたい」というポジティブな理由に、「現在の部署では成長機会が限られている」と付け加えれば、自然な形で異動の希望を伝えられるでしょう。
ただし、タイミングを見極めて行動することが大切。人事評価の時期や組織改編の前など、異動しやすいタイミングを狙うのがおすすめです。
それでも変わらないのなら、環境を変える選択肢も
対処法を試しても状況が改善しないケースもあります。どうしても耐えられないと感じるのなら、無理をする必要はありません。
「逃げ」ではなく「自分を守る選択」として、環境を変えることも検討しましょう。具体的に行動を起こす決断はできなくても、自分の市場価値を知ることは、今後のキャリア選択の大きなヒントになります。
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転職を考えたほうがいい3つのサイン
嫌いな上司がいるからといって、すぐに転職すべきというわけではありません。しかし、現状維持を選ぶことが大きなリスクになるケースもあります。ここでは、転職を考えたほうがいいサインを3つ紹介します。
体調に出ている
頭痛、吐き気、不眠、食欲不振などのほか、日曜の夜になると憂鬱になる、朝起きられない、通勤電車に乗ると動悸がする——こうした症状が続いているなら要注意。「ちょっと疲れてるだけ」では済まない可能性があります。
心身の不調を我慢し続けると、うつ病や適応障害など、より深刻な状態に陥ることも。一度壊れた心身を回復させるには、長い時間がかかります。
心身の健康より優先すべき仕事はありません。「もう少し頑張れば」と自分を追い込む前に、一度立ち止まって考えてみることが大切です。
成長している実感がまったくない
上司から学べることが何もない。同じ作業の繰り返しで、スキルが身につかない毎日。指示されたことをこなすだけで、新しい挑戦の機会もない——こんな状況が続いているのなら、それも決断すべきサインです。
特に20代・30代にとって、「成長の実感」はモチベーションの源。今の仕事が将来のキャリアにつながっている実感がないと、「このままでいいのか?」という不安が大きくなっていきます。
成長できない環境に長くいると、市場価値が下がり、いざ転職しようと思った時に選択肢が狭まってしまうリスクも。若ければ若いほど、成長できる環境を選ぶことが重要です。
会社全体の体質に問題がある
上司個人の問題ではなく、組織文化そのものに問題がある場合もあります。
たとえば、ハラスメントが日常的に行われているのに放置されていたり、相談窓口があっても機能していなかったり、声を上げた人が不利な扱いを受けたりといったケースです。
こうした場合は、異動しても同じことの繰り返しになる可能性が否定できません。組織全体の体質を変えるのは、一個人の力では非常に難しいからです。
自分を守るために、次のステップを考え始めてもいいでしょう。
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上司の人へ|気づかないうちに嫌われないために
部下に嫌われたくない、という上司も多いはず。しかし、無意識に「嫌われる行動」をしているケースは少なくありません。
重要なのは「自分は大丈夫」と思い込まないこと。若手が何を求め、何にストレスを感じるかを知る努力が必要です。
たとえば、指示が曖昧で何をすればいいのか分からない。フィードバックがなく、自分の仕事が正しいのか不安。話を最後まで聞いてもらえず、意見を否定される。感情的に怒られて、何が悪かったのか分からない——こうした言動は、部下の信頼を失う大きな原因です。
「昔は普通だった」は通用しない時代。立場がどうあれ、理不尽なことには声を上げられる時代になりつつあります。
世代によって「あたりまえ」が違うことを理解し、部下に歩み寄る姿勢が必要です。
嫌いな上司との関係、一人で悩まないで
嫌いな上司との関係は、多くの人が抱える悩み。世代によって価値観に違いがあることを前提に、お互いを理解する姿勢が求められます。
とはいえ、努力をしてみても状況が変わらないのなら、無理をしてそこに留まる必要はありません。あなた自身の心身の健康を守るためにも、大切な時間を無駄にしないためにも、環境を変えることも選択肢に加えておきましょう。
「このまま我慢するしかない」と思い詰める必要はありません。あなたらしく輝ける場を選びましょう。
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