キャリアや就職・転職に特化した匿名相談サービス「JobQ(※1)」を開発・運営する株式会社ライボ(本社:東京都渋谷区 代表取締役:森宏記 以下「ライボ」)の調査機関『Job総研(※2)』は、775人の社会人男女を対象に「マスク個人判断後の意識調査」を実施しました。同調査はマスク個人判断の前後における着用状況の変化及び、屋内外での着用状況とその理由、またマスクを着用する環境や場所、さらに今後のマスク着用意識と脱マスクへの賛否などについて調査しました。
【マスク個人判断から1ヶ月】
5月8日のコロナ5類移行を前に実施されたマスク個人判断から1ヶ月が経ちます。コロナ禍でさまざまな場面において変化があった中、代表的な事象の1つとして、日常的にマスクを着用してきたことが挙げられます。3年間マスクを着用してきた日本人において、今回のマスク個人判断の転換ではどのような意識変化があったのでしょうか。日本では諸外国に比べて脱マスクが遅れていると言われていますが、これを機にマスク着用人口はどのように推移していくのでしょうか。そこでJob総研では、マスク個人判断の前後における着用状況の変化及び、屋内外での着用状況とその理由、またマスクを着用する環境や場所、さらに今後のマスク着用意識と脱マスクへの賛否などを調査した「マスク個人判断後の意識調査」を実施しました。
【調査概要】
調査対象者 :全国 / 男女 / 20~50代
調査条件 :1年以内~10年以上勤務している社会人
20人~1000人以上規模の会社に所属
調査期間 :2023年4月5日~4月7日
有効回答数 :775人
調査方法 :インターネット調査
【TOPICS】
・マスク個人判断後に「無条件で着用」が25.2%減少 「状況に応じて着用」が19.9%増加
・マスクの着用場所は個人判断の前後共に「電車内」が8割超で最多 他上位に「職場内・密集状況」
・屋内での「無条件で着用」はマスク個人判断後に4.5%減少 屋外は5.7%減少
・マスク着用理由は個人判断の前後共に「習慣化している」が最多 職場からの推奨12.5%減少
・脱マスク「賛成派」81.3%も「今後もマスク着用派」75.2% 「着用者が減ったら外す」最多
【マスク個人判断後の着用状況変化】
回答者全体の775人にマスク個人判断前の着用状況を聞くと、「状況に関係なく無条件で着用」が64.8%で最多になり、次いで「状況に応じて着用の有無を使い分け」が33.5%、「状況に関係なく非着用」が1.7%に対して、個人判断後は「状況に応じて着用の有無を使い分け」が53.4%で最多になり、次いで「状況に関係なく無条件で着用」が39.6%、「状況に関係なく非着用」が7.0%で、個人判断前後で”無条件で着用”が減少し、”状況に応じて着用”が増加する結果になりました。着用する場所は個人判断前後共に「電車内」が8割超で最多でした。
【屋内外の着用状況変化】
回答者全体の775人にマスク個人判断前の屋内着用状況を聞くと、「無条件で着用」が58.7%で最多になり、次いで「距離が確保できない場合に着用」が17.5%、「会話をする際に着用」が17.3%、「着用していない」が6.5%に対して、個人判断後は「無条件で着用」が54.2%で最多になり、次いで「距離が確保できない場合に着用」が24.1%、「会話をする際に着用」が18.9%、「着用していない」が2.8%でした。
またマスク個人判断後の屋内着用状況は「無条件で着用」が43.4%で最多になり、次いで「距離が確保できない場合に着用」が28.7%、「会話をする際に着用」が13.2%、「着用していない」が14.7%に対して、個人判断後は「無条件で着用」が37.7%で最多になり、次いで「距離が確保できない場合に着用」が33.0%、「会話をする際に着用」が13.5%、「着用していない」が15.8%でした。
【個人判断前後の着用する理由】
個人判断前に着用していたと回答した762人にその理由を聞くと「習慣化している」が48.8%で最多になり、次いで「職場から着用を推奨されている」が47.5%、「コロナ感染対策」が47.1%、「まだ着用している人が多いから」が40.6%で上位4つの回答でした。
また個人判断後に着用していると回答した721人にその理由を聞くと、「習慣化している」が42.6%で最多になり、次いで「コロナ感染対策」が39.8%、「まだ着用している人が多いから」37.9%、「コロナ以外の感染対策」が37.9%で上位4つの回答結果でした。※更に詳細な集計データは別紙の「マスク個人判断後の意識調査 報告書」をご参照ください(※3)
【個人判断前後の着用しない理由】
個人判断前に着用していないと回答した13人にその理由を聞くと「着用が義務ではないから」と「着用するのが面倒」が共に46.2%で最多になり、次いで「着用する意味を感じない」が30.8%で上位3つの回答でした。また個人判断後に着用していないと回答した54人にその理由を聞くと、「着用する意味を感じない」が59.3%で最多になり、次いで「着用が義務ではないから」が44.4%、「着用するのが面倒」が37.0で上位3つの回答結果でした。
【今後のマスク着用意識】
回答者全体の775人に今後のマスク着用意識を聞くと、「着用の有無を使い分ける」が55.7%で最多になり、次いで「無条件で着用する」が19.5%、「タイミングをみて着用をやめる」が16.6%、「着用しない」が8.2%の結果になりました。またいつまでマスクを着用するか(着用をやめるタイミング)について聞くと、「マスクの着用者が少なくなるまで」が40.3%で最多になり、次いで「コロナは関系なくマスクを着用し続ける」が28.0%、「コロナ感染者が収束したら」が24.4%、「特効薬ができるまで」が7.3%の結果になりました。
【脱マスクの賛否】
回答者全体の775人に脱マスク(マスク非着用)に対する賛否を聞くと、「賛成」39.0%と「どちらかといえば賛成」42.3%を合算した81.3%が”賛成派”の回答をしました。”反対派”は18.7%で内訳は「反対」が4.8%、「どちらかといえば反対」が13.9%でした。
またこれを男女別に見ていくと、男性の”賛成派”は82.2%で、内訳は「賛成」が42.9%、「どちらかといえば賛成」が39.3%でした。一方女性の”賛成派”は80.0%で、内訳は「賛成」が32.8%、「どちらかといえば賛成」が48.0%になり、男性よりも”賛成派”の回答が低い結果になりました。
【回答者自由記述コメント】
マスク着用が個人判断になっても着用せざるを得ない状況に対するコメントが顕著
・未だマスク着用人口の方が多いので外したくても抵抗がある
・個人判断になったけど着用している人が多いので個人判断で周りに合わせている
・どこの店でも着用を推奨する張り紙が貼ってあるから未だにマスクはずすのは抵抗ある
・個人判断なのに店や場所によってマスク着用を推奨されるので外せない
・夏になって熱くなってきた頃に着用を止めると思うけどみんなはどうなんだろう
※更に詳細な集計データは別紙の「マスク個人判断後の意識調査 報告書」をご参照ください(※3)
【調査まとめ】
今回実施した「マスク個人判断後の意識調査」では、現在の脱マスク(マスク非着用)は全体の7%にとどまりました。マスク個人判断が開始された3月13日を境にした前後の着用状況では、「状況に関係なく無条件で着用」が個人判断後に2割強減少し、「状況に応じて着用の有無を使い分け」が2割増加しました。「状況に関係なく非着用」は1割に満たない増加率になり、マスク個人判断開始の前後で着用状況に大きな差は見られない結果となり、屋内外に分けた着用状況でも大きな差は見られませんでした。また、マスクを着用する場面でも個人判断開始の前後ともに「電車内」が8割越で最多となり、こちらも大きな変化は見られない結果になりました。更に着用の理由では個人判断開始の前後ともに「習慣化している」が最多でしたが、「職場からの着用要請」が個人判断後に減少し、「コロナ感染対策として着用」が増加したことから、個人判断後に職場では着用を要請する企業が減少したものの、個人の判断によりコロナ感染対策で着用していることが推測できます。
今後のマスク着用意識では、「タイミングを見て着用をやめる」が1割強にとどまり、「無条件で着用」と「着用を使い分ける」を合算した7割強が今後もマスクを着用するという回答結果になりました。
またマスク着用をやめるタイミングでは、「着用者が減少するまで」が4割で最多回答になった一方で、脱マスク(マスク非着用)に8割が”賛成派”を回答しています。このことから、現状マスクの着用が個人判断になったとはいえ、これまで以上に周りの状況を見ながら判断している傾向にあり、外したい気持ちはあるものの、同調意識から周りの着用状況を踏まえた上で着脱を判断していることが考えられます。
3年以上続くコロナ禍において、マスク着用は日本において今や習慣化し、外すことへの違和感を感じる層も一定数いることから、今後もマスク着用人口は大きく変化せず、同調意識の中徐々に脱マスクが進むことが推測できる調査結果になりました。ライボでは今後も就職・転職・働き方などに関連する様々な調査を実施し、リアルで透明度の高い情報を発信することで個が活躍する社会の実現を目指してまいります。
※取材についてのお問い合わせはプレスリリース最下部にある連絡先からお願いします
【(※3)マスク個人判断後の意識調査 報告書】
報告書では同調査の属性やその他設問の回答結果をより詳細にご確認いただけます
https://job-q.me/articles/15030
【(※2)Job総研について】
Job総研は就職・転職やキャリア全般に関する研究や各種調査の実施により、市場の現状と未来を分析し、社会へ発信することで就転職関連市場に貢献する事を目的とし立ち上げられました。
就職・転職・働き方・ランキング・働く女性など多数のジャンルで信頼できる情報を発信していくことにより、就転職活動に役立てていただくことや、キャリアに関する不安や悩みを解決する一助として”個が活躍する社会により良い選択の機会”を提供し就転職市場に貢献してまいります。
【(※1)JobQについて】
「あなたが知りたい”働く”は誰かが知っている」をコンセプトに運営するJobQの累計登録者数は40万人を超え、キャリアや転職に関する情報交換と相談ができるサービスです。具体的な企業名を検索して、現役社員や元社員による口コミだけではなく、仕事全般に関する悩みや就職・転職への不安など漠然とした内容も含まれ、匿名によるユーザ同士でコミュニケーションを取りながら、より良い選択をつくる場になっています。
■JobQ”コロナ”に関するQ&A
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