「社会人はどんな夏休みを過ごしているんだろう?」「リフレッシュするにはどんな過ごし方があるんだろう」など、社会人の夏休みについて、気になるポイントを調査結果をもとに見ていきます。休日の過ごし方に加えて、それに影響する夏のボーナスについてもチェックしましょう。
社会人の夏休みは企業が任意で定める特別休暇のひとつ。夏休みの有無や、有給無給、日数などは、全て企業が決めています。
「就労条件総合調査」によると、会社員の夏休みの平均日数は4.4日です。また「人事院規則」では、国家公務員の夏休みを7〜9月の連続する3日間と定めています。
参照:厚生労働省|平成31年就労条件総合調査/e-Gov 法令検索|人事院規則一五―一四(職員の勤務時間、休日及び休暇)
夏休みは企業が任意で定める特別休暇のため、企業によってはない場合も…。
2024年の「就労条件総合調査」によると、夏休みがある企業は40.0%です。一方、夏休みを含む特別休暇がない企業は39.9%あります。
また夏休みがある企業でも、取得できるのがお盆の時期とは限りません。
Job総研が社会人に理想の休み方と実際の休み方を聞いた調査では、どちらも1位は「家でゆっくり過ごす」でした。
「外食やレジャーに出かける」を理想としてあげている人は59.3%と2位ですが、実際の休み方では32.5%と3位にとどまっています。
全体的には、お金をできるだけかけずに有意義に過ごす人が多いようです。
休みの過ごし方について寄せられたコメントも見ていきましょう。
理想の休み方でも実際の休み方でも、最も多かったのが「家でゆっくり過ごす」です。普段忙しく過ごしている分、自宅で疲れを癒やしたいと考える人が多いのかも。
▶︎寄せられたコメント
「外食やレジャーに出かける」は59.3%が理想の休み方にあげており2位になっていますが、実際の休み方では32.5%で3位です。
「(お金がかからない)趣味」も同様で、44.2%が理想の休み方にあげており3位になっているものの、実際の休み方では28.6%で4位となっています。
「やりたい」と頭では思っているけれど、いざ休みになると思っていたようには動けない、という人も多いのかも…。
▶︎寄せられたコメント
30.2%が理想の休み方にあげている「何もせず寝る・休む」は、実際の休み方では2位となっています。
何かしようと思っていたけれど、疲れが取れずつい寝てしまう、といったケースが少なくないのかもしれません。
▶︎寄せられたコメント
休み方の悩みについて聞いた調査結果によると、「十分に疲労感が取れない」が60.6%と最多です。仕事でたまった疲労がなかなか解消しない悩みを持っている人は、少なくないようです。
▶︎寄せられたコメント
暑さが厳しい夏は、やる気が減少しやすい季節。夏の暑さが仕事に影響するか聞いた調査では、88.8%が「影響する」と回答しました。
仕事のやる気が低下する季節について聞くと、夏が46.1%で最も多い結果に。やる気低下の原因は「気温が上がるから」が最多でした。
やる気が下がりやすい夏だからこそ、夏休みは日ごろの休日よりも「ゆっくり過ごして疲労を癒やしたい」と考える人も多くいそうです。
夏休みの過ごし方は、夏のボーナスや物価高の影響も受けているかも。できるだけ出費を抑えるために、インドアで過ごしている人もいるようです。
Job総研が夏のボーナスの使い道について聞いた調査では、61.2%が「半分以上貯金派」でした。半分以下を貯金する人と合わせると83.7%が「貯金派」です。
▶︎寄せられたコメント
夏のボーナスの使い道について、理想では56.4%が「旅行」をあげていますが、実際に「旅行」に使った人は29.3%にとどまっています。旅行をしたいけれど、さまざまな理由から控えている人が一定数いるようです。
▶︎寄せられたコメント
物価高が休日の過ごし方に与えた影響について聞いた調査によると、48.4%が「外食や外出の頻度を下げた」と回答しています。「旅行回数や遠出を控えた」も43.1%です。
外食や旅行など、休日の支出を「負担に感じる派」が73.6%という調査結果からも、負担を減らすために外食や旅行を控えている様子が伺えます。
▶︎寄せられたコメント
社会人の夏休みは、外出はあまりせず家でゆっくり過ごす人が多い傾向。たまった疲れを癒やす人や、自宅でできる趣味を楽しむ人などがいます。
物価高の影響もあり、旅行・買い物・外食などは控えめ。読書や動画視聴サービスなど、お金をかけずにいかに楽しむかを考えて、実践している人もいるようです。
暑くてやる気が低下しやすい夏だからこそ、紹介したコメントを参考にしつつ、有意義な夏休みの過ごし方を考えてみては?