2026.07.29
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人間関係で仕事を辞めたい…は甘え?部下・上司の本音から紐解く割り切り方と退職の判断基準
「職場の人間関係が辛くて、毎朝会社に行くのがしんどい…」 「人間関係を理由に退職を選ぶなんて、自分の甘えだろうか」
そんな悩みを抱えていませんか?周囲と馴染めなかったり、上司とのコミュニケーションがうまくいかなかったりすると、自分を責めてしまいがちですよね。
多くのビジネスパーソンがあなたと同じように職場の人間関係に頭を抱えています。さらに、部下を指導する立場の上司も、接し方の難しさに悩んでいるのが今の時代のリアルです。
今回は、Job総研の最新データを見ながら、職場の人間関係を上手に「割り切るコツ」や、本当に「逃げるべきか」の境界線を解説します。部下・上司それぞれの本音を紐解きながら、後悔しないキャリアの選び方を一緒に考えていきましょう。
なぜ「人間関係」で辞めたくなるのか?Job総研データに見る、現代の職場の“すれ違い”
まずは、Job総研が実施した公式Q&Aのアンケートデータから、現代のビジネスパーソンが抱える退職への本音を見ていきましょう。

アンケートの結果、仕事を辞める理由として「人間関係」が約半数を占めるという決定的な事実が明らかになりました。給与や仕事内容よりも、一緒にはたらく人との関係性が退職の最大の引き金になっているのですね。

またJob総研の別の調査「2026年 退職に関する意識調査」でも「自身の退職に影響を及ぼすこと」に対して、「経済(物価高と給与の関係)」と「人間関係(尊敬する同僚の有無)」がともに55.6%で同数1位を占めました。
お金と同じくらい、人間関係は私たちのはたらくモチベーションを左右する大きな要素と言えます。
会社への「建前」と、「人間関係・正当な評価」への本音
会社に退職の意思を伝えるとき、多くの人は「一身上の都合」や「次のステップに進むため」といったポジティブな建前を使います。職場の人間関係が最悪だったとしても、わざわざ最終局面に波風を立てて伝える人は少ないからです。
しかし、胸の内にある本当の理由は「職場の空気が合わない」「上司とまともに会話ができない」といったドロドロした本音であることがほとんど。会社側が見ている表面的な退職理由と、はたらく人たちのリアルな現実には、常に大きなギャップが存在しています。
若手の本音:職場に「相談できる人がいない」という孤立感とフィードバック不足(27.7%)
20代を中心とした部下世代が抱える人間関係のストレスは、単なる好き嫌いの問題ではありません。

Job総研の調査「2025年 職場のストレス実態調査」では、現在人間関係に関して感じる職場ストレスとして「相談できる人が身近にいない(27.7%)」が最多となりました。
リモートワークの普及やコミュニケーションの希薄化によって、ちょっとした雑談や悩みの共有がしづらい環境が増えています。さらに、自分の仕事が正しく評価されているのか分からない「建設的なフィードバックがない(26.5%)」も若手の孤立感を深める原因。
放置されているような寂しさが、「もうこの会社を辞めたい」という気持ちを加速させてしまうのです。
上司の本音:「ハラスメントの境界線が難しい」…声かけに怯える管理職の葛藤(26.8%)
一方で、部下を指導する立場の上司世代もまた、深い苦悩を抱えています。
同調査では、26.8%が「ハラスメントの境界線が難しい」ことに職場ストレスを感じていると回答しました。
「よかれと思ってアドバイスしたら、パワハラと言われるのではないか」「強く注意したら、翌日から会社に来なくなってしまうかも」といった不安から、部下への適切な声かけに怯える上司は少なくありません。
お互いに悪意があるわけではなく、時代の変化によるコミュニケーションのすれ違いが、双方に大きなストレスを与えているのですね。
【退職理由1位は給料と人間関係】今のあなたの「適性年収」をチェックしてみませんか?
人間関係の悩みに隠れて見落としがちですが、退職を考える大きな要素として「人間関係」と並んで同率1位に挙がるのが「給料(経済)」です。
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【部下・上司別】職場の人間関係に疲れたら今すぐ試したい「心理的距離」の置き方
「もう限界だから辞める!」と突発的に動いてしまう前に、まずは職場での関わり方を見直してみませんか。部下と上司、それぞれの立場ですぐに実践できる「心理的距離」の置き方をご紹介します。
【部下世代向け】感情を排して「給料をもらうためのロールプレイ」と割り切る方法
職場は「お金を稼ぐための舞台」であり、自分は「会社員という役」を演じていると考えてみてください。相手の嫌みや理不尽な指示も、「そういうセリフの役柄なんだ」と一歩引いて受け流せるようになります。
同僚や上司に過度な期待を持たず、業務連絡はチャットやメールを中心に事務的・効率的にこなすのがコツです。「役を演じきって対価(給料)を得る」と割り切ることで、感情の消耗を最小限に抑えられます。
【部下世代向け】相談相手を社内ではなく、社外の友人やメンターなど「斜めの関係」に求める
社内に味方がいないと感じるなら、社外に目を向けましょう。他社の友人や社外メンター、転職エージェントなど利害関係のない「斜めの関係」の人に話を聞いてもらうのが有効です。
社内の評価や人間関係を気にせず本音を吐き出せるだけでなく、「自社の当たり前」を客観的に捉え直すきっかけに。視野が社外へと広がることで、「自分の居場所はここだけではない」と実感でき、気持ちが驚くほど軽くなるはずです。
【部下世代向け】フィードバックが来ないなら、自分で自分を評価する仕組みを作る
上司からの肯定や適切な評価が得られない環境なら、自分で自分を評価する仕組みを作りましょう。メモアプリや日報に「今日はタスクを〇個処理した」「作業時間を〇分短縮できた」と具体的な数値・事実を蓄積するのがポイントです。
感情に頼らず目に見える実績を残すことで、周囲の無関心や理不尽な評価に振り回されない「揺るぎない評価基準」が育ちます。このログは将来の振り返りや転職時の実績PRにもそのまま役立ちます。
【上司世代向け】「どう思われるか」ではなく「業務の事実と目的」だけで会話を構成する
指導する際は、相手の性格や姿勢への言及を避け、客観的な事実のみに絞りましょう。「納期が遅れている(事実)」「予定通りの進行のため、明日までに進捗を出してほしい(目的)」と、ファクト中心で会話を構成するのがコツです。
感情的なニュアンスを排すことで、部下側の「怒られた」「嫌われた」という無駄な反発を防ぎ、ハラスメントリスクも大幅に回避できます。お互いの気疲れを最小限に抑えつつ、業務を円滑に進められます。
【上司世代向け】1on1の時間をあらかじめ仕組み化し、感情的な距離感をフラットに保つ
不定期に声をかけようとすると、誘うタイミングや言い方に無駄な迷いが生じます。「毎週〇曜日の〇時は面談」とスケジュール上で自動化・固定化してしまうのが有効です。
あらかじめ時間を決めておくことで、突然の呼び出しによる部下の無用な警戒心を防ぎ、お互いに肩の力を抜いて接せられます。
日常の小さな疑問や報告を定期的に消化できるようになるため、適度な距離感を保ちながら業務の滞りを未然に防げます。
【共通】「仕事と私生活の境界線」をカチッと引き、職場の人間にエネルギーを使わない
仕事が終わったら、職場の人間関係は完全にシャットアウトするのが鉄則。
定時を過ぎたら会社のチャットツールは見ない、通知をオフにするなどのマイルールを徹底しましょう。また、仕事とは全く関係のないサードプレイス(趣味のサークル、地元のコミュニティなど)を作るのも効果的。
職場の人間関係に使うエネルギーを減らし、プライベートの時間を全力で守ることがメンタルの安定に繋がります。
修復を試みるか、それとも辞めるか?今すぐ逃げるべき人間関係の3つのポイント
どれだけ割り切ろうとしても、環境そのものが壊れている場合は、あなたの努力だけで解決することは不可能です。以下に挙げる3つの境界線に当てはまるなら、それは今すぐその職場から逃げるべきサインと言えます。
① 個人の努力ではどうにもならない「クラッシャー上司」や「過度なマウンティング」の存在
感情の起伏が激しく強く当たってくる上司や、マウンティングが癖になっている同僚が近くにいるケースです。
こうした人の性格や行動パターンを、自分の力で変えるのは非常に難しいもの。真面目に向き合いすぎて心のエネルギーをすり減らしてしまう前に、自分の安心と健康を一番に考えて対処していきましょう。
② 職場全体に「他責・悪口・愚痴」の文化が蔓延しており、同調を求められる
特定の個人だけでなく、チーム全体が常に誰かの悪口や会社の愚痴で溢れている環境も危険。さらに「あなたもそう思うよね?」とネガティブな空気に巻き込もうとしてくる職場は、精神的な泥沼です
健全な思考やモチベーションが奪われてしまう前に、きっぱりと距離を置くのが賢明でしょう。
③ 社内の人事や相談窓口に掛け合っても、組織として改善動向が全く見られない
人間関係の悩みを勇気を出して人事や上長に相談したにもかかわらず、具体的な対処や改善がなされないケースです。相談を放置されてしまうのは、個人の努力ではなく「組織の仕組みや体質」に要因があると言えます。
会社全体の環境を一人で変えるのはどうしても限界があるため、無理に一人で抱え込まず、新しい環境へ目を向けるひとつのきっかけと捉えてみてください。
人間関係が理由で「仕事を辞める」と決めたら?後悔しないためのロードマップ
会社を辞めると決意したなら、次に向けて賢く動き出しましょう。感情的にならず、戦略的にステップを踏むことが、次の職場で幸せになるための近道です。
5割以上が経験する「次への不安」を解消する、在職中のリスクヘッジ
いざ辞めようと思っても、「次の転職先が見つからなかったらどうしよう」と不安になりますよね。実際、Job総研の調査「2025年 退職に関する意識調査」でも、辞めたくても辞められない理由のトップは「転職先が見つかるか不安(76.9%)」でした。

この不安を打ち消す最大のリスクヘッジは、「会社に籍を置いたまま転職活動を始めること」。在職中にdodaなどの転職支援サービスに登録し、自分の「市場価値」をこっそり確かめてみましょう。
「今の職場以外にも、自分を必要としてくれる会社がある」と知るだけで、心に強力な保険ができ、毎日のストレスも不思議と軽くなりますよ。
面接で「人間関係の悩み」をポジティブな転職理由に変換する言い換え術
転職活動の面接で「前職の人間関係が悪くて…」とそのまま伝えるのは避けたいところ。面接の場では、人間関係の悩みを「自分が理想とするはたらき方」へとポジティブに変換して伝えましょう。
| 前職での人間関係の悩み(本音) | 面接でのポジティブな言い換え(建前) |
| 上司がまともに話を聞いてくれず、完全に孤立していた。 | お互いに建設的なフィードバックを出し合い、チームで高め合える環境で成果を出したい。 |
| 職場の風通しが悪く、周囲の愚痴ばかりでギスギスしていた。 | 経営目標やミッションに向かって、全員が同じ方向を向いて前向きに切磋琢磨できる組織で貢献したい。 |
| ハラスメントを恐れてか、上司からの明確な指導がなかった。 | 業務の事実や成果ベースでフラットに評価され、課題に対してロジカルに議論できる環境で成長したい。 |
角を立てずに会社を去る!「人間関係が原因」とは絶対に言わない円満退職の切り出し方
退職を切り出す際、いくら相手が嫌いでも「人間関係が理由です」と正直にぶちまけるのはおすすめしません。引き止めが長期化したり、残りの期間の職場にいづらくなったりしてトラブルの元になるからです。
最後まで揉めずに去るためには、会社側が引き止めようのない「建前」を通すのが鉄則。
相談ではなく「決定事項」として淡々と、かつこれまでの感謝を添えて伝えることで、余計な摩擦を避けて円満に退職の手続きを進められます。
まとめ:あなたの価値は、今の職場の人間関係だけで決まらない
「人間関係で仕事を辞めたい」と思うことは、決して甘えでも逃げでもありません。Job総研のデータが示す通り、多くの人が同じ壁に突き当たり、悩みながらキャリアを進めています。
大切なのは、たまたま今いる狭い世界の人間関係だけで、自分の価値を決めつけないこと。相性の悪い環境で無理に自分をすり減らす必要はどこにもないのです。
少しだけ心理的距離を置いて様子を見るのもよし、思い切って新しい環境を探し始めるのもよし。データを味方に、あなたが一番あなたらしく、健やかに輝ける場所を見つけていきましょうね。










