2026.07.6
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「ジェネレーションギャップがしんどい…」職場での”あるある”と、上司・部下それぞれの本音
職場で感じるジェネレーションギャップ。「なんでこの考え方が伝わらないんだろう」「これはおかしいのでは?」そんなモヤモヤを抱える人は少なくありません。この記事では、年齢や経験年数の違いから生まれるジェネレーションギャップについて、上司・部下、それぞれの立場から解説。職場の居心地をよりよいものにするためのヒントをご紹介します。
ジェネレーションギャップとは
ジェネレーションギャップは、「世代(generation)」と「隔たり(gap)」を組み合わせた言葉。具体的には、育った時代背景の違いから生まれる、価値観や常識、言葉の感覚のズレを指します。
たとえば、仕事の進め方ひとつとっても「電話で確認するのが当たり前」という世代と、「チャットで済ませたい」という世代では感覚がまったく別。
こうしたズレは親子間や友人間でも見られる現象ですが、職場では年齢や経験年数の異なる人同士が毎日関わるため、表面化しやすいのが特徴です。
次章からは、実際の調査データを交え、職場で起こりやすいジェネレーションギャップについて解説していきます。
なぜ起こる?ジェネレーションギャップの原因
ジェネレーションギャップが生まれる背景には、世代ごとに異なる時代背景があります。ここでは、ジェネレーションギャップが起こる原因を「育った時代」と「テクノロジー」の二つの側面から解説します。
育った時代の「当たり前」の違い
各世代が社会に出た時期によって、経済環境や社会情勢は大きく異なります。
バブル期に働き始めた世代(X世代)、就職氷河期を経験した世代(ロスジェネ世代)、リーマンショック後に社会人になった世代(ミレニアル世代・Z世代)では、仕事に対する基本姿勢からすでに異なるのが実情。
たとえば、終身雇用が当たり前だった時代に育った世代は、会社への忠誠心が強く、長時間労働への抵抗感が薄い傾向があります。一方、雇用の流動化が進んだ時代に育った世代は、転職を前向きな選択肢として捉える傾向が強め。
こうした「当たり前」の違いは、誰かが正しいというものではありません。それぞれの時代が育んだ自然な価値観の差といえます。
テクノロジーとの「付き合い方」の違い
ジェネレーションギャップが生まれるもうひとつの大きな要因が、テクノロジーとの付き合い方の違い。
インターネットやスマートフォンが当たり前にある環境で育った世代と、後からそれらに慣れていった世代では、コミュニケーションの取り方に差が出やすくなります。
上の世代には「電話で確認するのが基本」「対面で伝えるのが礼儀」という感覚が根強く残る人が少なくありません。一方、若い世代は「チャットで完結できる」「テキストの方が記録に残って正確」と考える人が多めです。
最適だと感じる手段は、育った環境によって異なるもの。この違いを知っておくだけでも、相手の行動への見方が変わってきます。
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職場のジェネレーションギャップあるある4選
職場では、どんな場面でジェネレーションギャップが生じやすいのでしょうか。ここでは、世代間でよく起こるすれ違いを4つ紹介します。
「なんで聞いてこないの?」「なんで指示してくれないの?」

上司は「わからなければ自分から聞くもの」と考え、部下は「指示は適切に出されるべきもの」と考えています。お互いが相手に不満を感じやすい、典型的なすれ違いのひとつです。
Job総研がおこなった「2026年 上司と部下の意識調査」では、上司に対する部下の困りごとで最も多かったのが「指示が曖昧」というもの。部下に対する上司側の困りごとでは「主体性を感じにくい」「指示待ちが多い」が上位に並びました。
これらの結果からわかるのは、どちらも悪意があるわけではなく、コミュニケーションの前提条件がそもそも違うということ。指示を出す側は具体性を、受け取る側は確認する姿勢を意識すると、すれ違いは小さくなります。
ワークライフバランスに対する考え方の違い
仕事を最優先にしてきた上司世代は「残業は当たり前」「飲み会は仕事の一部」という感覚が一般的。
一方で、ワークライフバランスを重視する部下世代は、「定時退社は当然の権利」「プライベートの予定を優先したい」と考える傾向にあります。
Job総研の「2024年 上司と部下の意識調査」では、部下に求められることが昭和から令和で変化したと感じる人が77.8%にのぼり、変化内容のトップは「プライベートの優先度」でした。

この変化について、「最近の若者は」と否定的に見るのではなく、時代に応じた働き方の違いとして捉える視点が求められます。
「なるはや」「えいや」……通じない言葉の世代差
「なるはや」「えいや」「ガラガラポン」など、上の世代が日常的に使う言葉が、若手にまったく伝わらないケースは少なくありません。逆に、若手が使うスラングや略語が、上の世代には暗号のように見えることも。
こうした言葉のすれ違いは、職場におけるコミュニケーション不全の原因の一つ。わからない言葉が出てきたときは、知らないことを恥じるより、素直に聞いてしまう方がスムーズです。
世代ごとの言語感覚の違いは、誰にとっても自然なことだという認識が大切です。
FAX・固定電話・印鑑……アナログ文化のギャップ
職場によっては、FAXや固定電話での対応、上司に敬意を示すために印鑑を斜めに押すいわゆる「お辞儀ハンコ」と呼ばれる文化などがいまも現役です。
デジタルツールに慣れた若手にとっては、これらの使い方がわからず戸惑う場面も少なくありません。上の世代からすると「こんな基本的なことも知らないのか」と驚くこともあるでしょう。
とはいえ、若手が当たり前に使うクラウドツールやチャットアプリ、ビジネスSNSが、上の世代にとっては未知の世界というケースも同様に存在します。
自分の「当たり前」を基準にしすぎないことが、ギャップを和らげる第一歩になります。
データで見る、上司と部下の「本音のすれ違い」
実際のところ、ジェネレーションギャップはどれほど多くの人が感じているのでしょうか。ここからは、Job総研が実施した調査データをもとに、上司と部下それぞれの本音を見ていきます。
7割以上が感じている「職場の世代間ギャップ」

「自分だけが感じているのでは」と思いがちなジェネレーションギャップですが、実際は多くの人が共有している感覚です。
Job総研の調査によると、仕事上で世代間ギャップを感じる人は73.7%にのぼりました。回答者の多くが、世代の違いを日常的に意識していることがわかります。
さらに、どんなことにギャップを感じるかを聞いた設問では、「仕事に関する考え方」という回答が95.9%と圧倒的多数を占める結果に。
年齢や役職を問わず、世代差は仕事への向き合い方そのものに表れます。日々の業務で感じる違和感も、決して珍しいものではないことがわかります。
上司は「熱量」、部下は「成果の基準」にギャップを感じている

上司と部下はお互いにギャップを感じていますが、その具体的なポイントは異なります。
Job総研の「2026年 上司と部下の意識調査」のなかで、部下が上司との間に感じるギャップについて尋ねたところ、「成果に対する意識」が26.1%で最多。次いで「仕事への熱量」の25.1%、「はたらき方に対する価値観」の24.8%と続きました。
一方、上司が部下との間に感じるギャップでは、「仕事への熱量」が44.9%で最多。「主体性・自発性」の41.2%、「成果に対する意識」の38.2%と続いています。
上司は熱量や主体性の不足を感じ、部下は評価基準や働き方への価値観にズレを感じる。両者の見ているポイントがそもそも違うことがわかります。
「叱れない上司」と「叱られたい部下」のすれ違いも
部下を「叱った経験がない」上司が多い一方、若手のなかには「叱られたい」という意外な声も。

Job総研の「2023年 上司と部下の意識調査」では、部下に熱量高く叱った経験がない上司が64.3%という結果に。叱らない理由のトップは「時代と価値観が違うから」で40.0%でした。
また、叱られることについての意識を聞いた設問では、「叱られたい派」が19.0%にとどまったものの、年代別では20代が23.8%で最多となっています。
叱られたくない人が多数派である一方、成長のために叱責を望む若手も一定数いる。この温度差が、指導の難しさにつながっています。
お互い「関係を深めたい」と思っているのに、距離がある
ギャップがあるからといって、上司と部下がお互いを避けたいとは限りません。

Job総研の実施した「2025年 上司と部下の意識調査」によると、部下との関係値を深めたいと回答した上司が59.0%、上司との関係値を深めたいと回答した部下が57.6%という結果でした。どちらも半数を超えています。
ギャップは確かに存在しますが、それは「相手が嫌い」だからではなく、「どう近づけばいいかわからない」から。
上司と部下の関係を、対立構造ではなく、距離の取り方に悩んでいるすれ違いの構造として捉え直すと、解決の糸口も見えやすくなってきます。
ジェネレーションギャップが職場にもたらすリスク
ジェネレーションギャップは、すれ違いとして笑い話で済む場合もありますが、放置すると職場に深刻な影響を及ぼすことも。ここでは、見過ごしがちな2つのリスクを取り上げ、職場で何が起こりうるのかを具体的に見ていきます。
放置すると「ハラスメント」になることも

自分の常識を相手に押しつけることが、意図せずハラスメントにつながるケースは少なくありません。
自分にとっては当然の感覚で発した指導や発言が、受け取る側の世代によっては強い苦痛になってしまうというのはよくある話です。
Job総研の調査では、上司から言われたくない言葉として「言わなくても分かるでしょ」が46.8%でトップでした。次が「なんでできなかったの?」の42.4%、さらに「やる気あるの?」の38.2%と続きます。
この結果は、察してほしいという上司世代の感覚的な指導は、相手の世代によって意図通りに伝わらないことを示しています。
モチベーション低下と離職のリスク
ジェネレーションギャップを放置すると、若手のモチベーション低下や早期離職を招くおそれがあります。
自分の価値観や働き方が認められない職場に居続けることは、想像以上に心身を消耗させるもの。納得感のないままはたらき続ければ、いずれ限界を迎えてしまいます。
一方で、上司世代のデメリットも無視できません。部下が育たず、業務やノウハウの引き継ぎが進まなければ、組織としての成長そのものが止まってしまうからです。
ギャップを放置することは、立場を問わず誰にとっても損失につながりかねないテーマです。
ジェネレーションギャップを乗り越えるヒント
ジェネレーションギャップは完全になくすことが難しいものですが、向き合い方を工夫することで負担を減らすことは十分可能です。ここでは、今日から意識できる4つのヒントを紹介します。
まず「自分の常識は相手の非常識」と知っておく
ギャップを乗り越える第一歩は、自分の常識が必ずしも相手の常識ではないと知ること。
これは上司と部下、どちらの立場にもあてはまる視点。「普通はこうするものだ」という思い込みが強いほど、相手の行動に苛立ちを感じやすくなるからです。
相手を責める前に、「育った時代や環境が違うだけ」と捉え直してみると、感情的なストレスはぐっと和らぐはず。
正しさを主張し合うのではなく、違いとして受け止める姿勢こそが、世代を超えたコミュニケーションの出発点。日々の小さな意識づけが、関係性を変えていきます。
言葉にして伝える
「言わなくてもわかるはず」という暗黙の了解が通じる時代は、すでに終わっています。
なぜこの仕事を頼むのか、何を期待しているのか、どこに問題があるのか、どうしてほしいのか。こうした内容を丁寧に言語化する習慣が、世代を超えた信頼関係の強固な土台に。
特に部下側からは、「上司が自分に何を期待しているのか知りたい」という声が多く挙がっています。期待値を共有するだけでも認識のズレが埋まる可能性が大。
令和の職場では、感覚や経験則に頼った伝達から言葉での明確な伝達への切り替えが求められています。
ギャップは「違い」であって「優劣」ではない
世代間の違いは、優劣で測るものではなく、それぞれの時代が育んだ合理性の差です。
若手の価値観を「最近の若者は」と一方的に嘆くのではなく、「そういう考え方もある」と受け止められると、関係性は大きく変わります。
同時に、若手の側にも上の世代をリスペクトする視点が必要。長年の経験から得た知見や判断力は、簡単に得られるものではありません。
実際、Job総研の「2022年 世代間ギャップ調査」では、他世代の価値観を理解しようとしている人が84.6%という結果に。理解への努力は、すでに多くの人が始めています。
「社風ごと合わない」なら転職も
なかには、個人の努力やコミュニケーションの工夫だけでは埋められないギャップもあります。
会社全体の文化や社風、経営層の価値観そのものが自分と合わない場合、それは個人間のすれ違いではなく、組織との相性の問題かもしれません。
無理に適応し続けることで心身を消耗するくらいなら、環境を変えることも立派な選択肢。今の自分の仕事観や価値観を一度整理してみると、本当に合う職場像が見えてくることもあります。
dodaの「転職タイプ診断」は、60問の質問に答えることで、職場環境・仕事内容・給与・労働条件の4つの視点から満足度をチャート化。どこに不満があり、何を改善したいのかが一目でわかります。
所要時間は約7分。よりよい環境を選ぶ一つの機会にしてみてはいかがでしょうか。
すれ違いの正体を知れば、職場はもっと楽になる
ジェネレーションギャップは、誰かが悪いから生まれるものではありません。育った時代や経験が違えば、価値観や常識にズレが出るのは自然なこと。その正体を知るだけで、相手への見方は変わってきます。
上司は熱量や主体性を、部下は評価基準や働き方への価値観にギャップを感じやすいなど、すれ違いの「場所」が異なる点も注目のポイント。お互いを否定し合うのではなく、違いとして受け止める姿勢が、職場の空気を変える一歩になるはずです。
ジェネレーションギャップを含め、職場での居心地の悪さや環境に疑問を抱いたら、自分の市場価値を確認してみるのもおすすめです。
今のスキルや経験がどう評価されるのか、dodaの年収査定で客観的な数字をチェックしてみることで、未来の可能性が大きく広がるかもしれません。
参照:Job総研『2026年 上司と部下の意識調査』を実施しました - Job総研プラス
参照:2022年 世代間ギャップ調査を実施しました - Job総研プラス
参照:『2024年 上司と部下の意識調査』を実施しました - Job総研プラス
参照:「2023年 上司と部下の意識調査」を実施しました - Job総研プラス
参照:Job総研『2025年 上司と部下の意識調査』を実施しました - Job総研プラス












