2026.07.16
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約7割が職場の人間関係で孤立した経験あり。孤独を感じる原因と人間関係への向き合い方
「周りは雑談で盛り上がっているのに、自分だけ輪に入れない」「業務上の最低限のやり取りはあるが、ランチや休憩時に声がかからない」
職場でこのような孤独を感じた経験はありませんか?
職場で孤立すると、「自分のコミュニケーション能力が低いのではないか」「過去のあの発言が嫌われたのではないか」と、自分を責めてしまいがちです。
そこで本記事では、Job総研が実施した「2025年 職場の孤独実態調査」のデータを基に、職場で孤立してしまう原因や孤立してしまった際の向き合い方について紹介します。
職場で孤立していると悩む人は多い?
職場で周囲から浮いているように感じると、世界中で自分だけが取り残されているような強い不安に襲われることがあります。しかし、データを見ると、この悩みは誰もが抱えていることがわかります。
約7割が職場で「孤独」を感じた経験あり
Job総研の「2025年 職場の孤独実態調査」によると、職場で孤独を感じた経験が「とてもある(18.2%)」「ある(26.2%)」「どちらかといえばある(24.8%)」を合算した「ある派」は69.2%にのぼることが分かりました。
はたらく人の約7割が、多かれ少なかれ職場で孤独や孤立に直面しているのが現実です。

また、孤独を経験した時期の推移を見ると、コロナ禍が始まった2020年(27.1%)から2024年(38.6%)にかけては緩やかな上昇傾向でしたが、2025年には67.2%と急増し、過去最多を記録しています。

2023年に新型コロナウイルス感染症が5類へ移行した後、多くの企業で「出社回帰」が進みました。
一方で全面的に出社へ回帰せず、リモートワークを併用する「ハイブリッドワーク」を選択する企業も増加。こうしたハイブリット型の場合、出社し、対面での雑談によって関係を深める社員と、チャットやメール等のテキストコミュニケーションを主体とする社員との間で、心の距離が生まれやすい傾向があります。
実際、調査の中でも「いつもはテレワークだが、久しぶりに出社をした。雰囲気に馴染めず、出社の方が孤独を感じると思った」といったコメントがありました。
2025年以降の孤独感の急増は、こうした働き方の多様化に伴う歪みが原因であると考えられます。
職場で孤立してしまう原因
職場で孤立感(孤独感)が生まれてしまうのはなぜなのでしょうか。その背景には、個人の性格や能力の問題ではなく、「職場環境とのミスマッチ」や「物理的な状況によるすれ違い」が存在します。ここでは、孤立が生じる4つの要因を解説します。
職場環境や会社の文化に合っていない
孤立が生じる最大の要因は、所属する組織との「ミスマッチ」です。Job総研「2025年 職場の孤独実態調査」でも、孤独を感じる原因として「年齢・性別・価値観が違う」が最も多い回答結果となっています。

例えば、活発な雑談や業務外の交流を重視するカルチャーの職場に、淡々と業務をこなしたいタイプが参入すると、距離ガマれやすくなります。特に異動や転職直後は、すでに出来上がっている組織の「空気感」や暗黙の了解を把握しきれず、孤立感を抱きやすいでしょう。
リモートワーク等による「物理的な接点の減少」
はたらき方の多様化に伴い、物理的にコミュニケーションが不足してしまうことも、孤立を生む大きな要因です。
チャットやメールでの「業務連絡」のみで一日が終始するような環境では、お互いの人となりが見えにくくなります。意図せずとも、周囲から「忙しそうだから声をかけにくい」「話しかけるきっかけが掴めない」と思われる状況が作られてしまい、結果として接点が失われていくのです。
余裕のなさから生じる「コミュニケーションの掛け違い」
日々の業務負担が大きすぎたり、周囲からの強いプレッシャーに晒されていたりすると、誰もが精神的な余裕を失ってしまいます。
真面目で責任感が強い人ほど「自分の業務を完璧にこなさなければ」と自分の殻にこもってしまいがちですが、この「余裕がない状態」が、周囲には「話しかけないでほしいオーラ」や「不機嫌な態度」として誤解されて伝わることがあります。
お互いに心に余裕がない職場環境そのものが、すれ違いの壁を作ってしまうのです。
「スタンドプレー」と誤解されやすい状況
チーム内で適切な役割分担がされていなかったり、情報共有の仕組みが整っていなかったりすると、本人の努力が裏目に出てしまうことがあります。
「とにかく結果を出して貢献しよう」と孤軍奮闘した結果、周囲にその意図やプロセスが伝わらず、周りからは「一人で勝手に進めている」「チームを軽視している」と不本意な見え方になってしまうケースです。
これは個人の協調性不足ではなく、組織側の「進捗を共有し合えるインフラやルール」が不足していることが原因といえます。
職場での孤立がもたらすメリットとデメリット
孤立している状態は一見ネガティブですが、ビジネスの現場においてはメリットもあります。
職場で孤立するメリット
職場で孤立することで周囲との過度な交流がなくなり、以下のようなメリットもあります。
・業務への集中度向上
不要な雑談や突発的な話しかけに業務を中断されないため、自身のタスクに深く集中できます。
・人間関係のストレス軽減
社内の派閥争いや、無理に周囲に合わせる愛想笑い、気を遣うランチタイムから解放され、人間関係の煩わしさを最小限に抑えることができます。
職場で孤立するデメリット
一方で組織で動く以上、孤立してしまうことは業務とメンタルの双方にマイナスの影響もあります。
・情報共有の遅れ
ちょっとした雑談や立ち話から得られる業務の変更点、連絡事項などの共有を受けられず、仕事の進め方に支障が出る恐れがあります。
・モチベーションの低下
Job総研「2025年 職場の孤独実態調査」では、職場の孤独感によって8割以上がモチベーションの低下を実感していると回答しています。

「自分がいてもいなくても、この組織は回るのではないか」という孤独感は、ビジネスパーソンとしてのパフォーマンスを低下させるおそれがあるでしょう。
職場の人間関係で孤立した時にやること
職場で孤立してしまったら、どうすればいいのでしょうか。
「もっと明るく振る舞おう」「強い気持ちを持とう」と精神論を唱え、無理をする必要はありません。必要なのは現状を冷静に分析し、状況に応じた具体的なアクションを選択していくことです。
孤立している現状を分析する
まずは客観的に「現在の孤立が実務に支障をきたしているか」を切り分けます。
チャットやメールで業務指示や必要な情報が滞りなく回っており、タスクが遂行できているのであれば、現在の状態を「無駄な気疲れのない集中環境」と割り切るのも一つの選択肢です。
会社は友達作りの場ではなく、成果を出す場であると割り切ることで、気持ちも楽になるでしょう。
孤立した原因を解消するためのアクションを実行する
孤立によって業務に支障が出ている場合や、現状を少しでも改善したいと考える場合は、関係改善に向けて行動してみましょう。
Job総研「2025年 職場の孤独実態調査」で「職場の孤独軽減に必要だと思うこと」を尋ねたところ、上位には「リラックスできる場所(30.2%)」「気軽に会話できる対面の場(28.1%)」「定期的な1on1面談(21.7%)」といった、心理的ハードルの低い場や定期的な対話の機会が挙がりました。

これらのデータに基づき、今日から実践できる具体的なアプローチを2つ紹介します。
共有スペースを意識的に活用する
自席や固定されたデスクにこもりきりになると、周囲との接点が断たれがちです。
データで「リラックスできる場所(30.2%)」や「対面の場(28.1%)」が上位を占めているように、オフィスのリフレッシュスペースや休憩エリアを意識的に利用することが効果的です。
環境を変えることで、業務外の偶発的な雑談や、対面での気軽な声掛けが生まれやすい状態を無理なく作り出すことが可能となります。
定期的な「1on1面談」を設定する
上司に対して定期的な面談の機会を依頼・設定することで、会話の機会を確保しておく方法です。あらかじめ枠組みを決めておくことで、自発的に話しかけるのが苦手な場合でも、心理的ハードルを下げて対話に臨むことができます。
また、この面談の場を通じて、上司に「異動後のコミュニケーションに苦戦している」「業務を円滑に進める上で、もう少し他メンバーとの接点が欲しい」といった現状を伝えておくことも有効でしょう。
上司をハブにすることで、他部署との交流機会の調整やチーム内での橋渡しなど、組織的なサポートを引き出す足がかりとなります。
環境を変える準備をする
上記のアクションを試みても状況が改善しない、あるいは組織のカルチャー自体がどうしても自分と合わない場合は、無理に適応しようとする必要はありません。
Job総研「2025年 職場の孤独実態調査」では、職場の孤独感を理由に過半数が「退職を検討した(している)」と回答しています。

限界を迎えてメンタルを崩す前に、「環境を変える(転職)」という選択肢を視野に入れることは、ビジネスパーソンとして合理的な選択といえます。
自分にあった環境を見つけるための自己分析
職場で孤独を感じていると、「自分のコミュ力に問題があるのかな」「次の職場でも同じように孤立してしまったらどうしよう」と不安になってしまいますよね。
しかし、それはあなたが悪いのではなく、単に今の職場カルチャーとあなたの持ち味が噛み合っていないだけ。大切なのは、自分を責めることではなく、「自分がどんな環境ならのびのびと力を発揮できるのか」という、自分だけの“はたらく軸”をクリアにすることです。
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職場で孤立した自分を責めるのはやめよう
職場での孤立は、個人の性格やコミュニケーション能力の低さだけが原因ではありません。多くの場合、組織の価値観やカルチャーとの不一致など「環境要因」によるものです。
まずは必要以上に自分を責めるのをやめ、会社をあくまで「業務遂行の場」と割り切り、周囲と淡々と付き合うことも大切です。友達作りの場ではないと割り切ることで、心理的な負担は軽減されるかもしれません。
一方で、もし「現状を変えたい」と思っているのであれば、まずは現在の孤立状態や仕事への影響度を冷静に把握してみましょう。その上で、上司や同僚と定期的に会話する1on1面談の時間を確保するなど、少しずつアプローチしてみてください。








