2026.06.3

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人事考課は意味ないと感じている人が7割!納得感を高めるためのポイントは?

「人事考課」に対して、冷めた感情や強いストレスを抱いている方は決して少なくありません。本記事では、Job総研が実施した独自の調査データを交えながら、人事考課が「意味ない」と言われる理由と自身のキャリアアップの武器に変えるためのポイントを紹介します。

人事考課とは?人事評価との違いは?

そもそも、私たちが日常的に使っている「人事考課」という言葉は、何を指しているのでしょうか。似た言葉である「人事評価」との違いも含めて解説します。

人事考課とは

人事考課とは、社員の一定期間における「業績」「能力」「業務に対する態度」を評価し、最終的に給与・賞与(ボーナス)の査定や、昇進・昇格などの処遇に反映させる仕組みのことです。

「人事評価」が社員の育成や適正配置も含めた広い意味での評価全般を指すのに対し、人事考課はより「報酬やポジションの決定(査定)」に直結している点が特徴です。

社員一人ひとりの貢献度を正当に図り、モチベーションを高めながら企業の業績を伸ばすための重要な仕組みと言えます。

約7割が人事考課に不満?人事考課に対する満足度

一方で「人事考課は意味がない」と感じる人も少なくありません。Job総研の調査データをもとに、はたらく人の人事考課に対する満足度とその背景について見ていきましょう。

【独自調査】人事考課の満足度

Job総研「2025年 人事評価の実態調査」によると、「人事評価に対して不満を感じた経験がある」と回答した人は約7割にのぼりました。非常に多くの人が、現在の評価制度に対して何らかの不満を感じていることがわかります。

さらに、「人事評価で転職を感じた経験がある」と回答した人は65.5%と、評価への不満が離職意欲を高めていることがわかりました。

人事考課に対する不満は、はたらく人のモチベーションを下げるだけでなく、離職の原因にもなりかねません。会社にとって人事考課の納得感を高めることは重要なテーマだと言えるでしょう。

「人事考課には意味がない」と感じる3つの理由

なぜ、これほどまでに多くの人が「意味がない」と感じてしまうのでしょうか。その理由は、大きく3つの理由が考えられます。

評価基準の不透明性とブラックボックス化

Job総研「2023年 人事評価の実態調査」では、8割以上の人が「会社に人事評価制度がある」と回答しています。制度自体は多くの企業に存在しているのです。

それにもかかわらず、はたらくモチベーションが下がる原因として上位に挙がるのは、「成果と報酬が見合っていなかった」「評価の基準が不透明だった」という声です。

「何をどれだけ達成すれば、どの評価になるのか」の基準が現場に開示されていない、あるいはブラックボックス化していると、結果を見せられた社員は納得がいかず「意味がない」と感じてしまいます。

評価者(上司)のスキル不足

人間が人間を評価する以上、そこには必ず心理的バイアスが働きます。
そのため、現場からは以下のような不満が起こりがちです。

「普段の業務を細かいところまで見ているようで、全く見ていない上司が多い」
「結局、上司のお気に入りや、声の大きい人が高く評価されている」

評価者である管理職への研修が不足している企業では、特定のエピソードだけで全体を判断してしまう「ハロー効果」や、全員を無難に平均点にしてしまう「中心化傾向」が頻発し、適正な考課が行われ憎い傾向があります。

評価が給与に連動していない

どんなに高い評価を得たとしても、それが実際の処遇に反映されなければ意味がありません。

Job weeQで「人事評価の結果に関するリアル」を募集したところでは、41%の人が現在の年収に納得していないと回答しています。

「最高評価をとったのに、月給が数千円しか上がらなかった」「会社の業績悪化を理由に、年収が上がらなかった」といった経験をすると、「頑張っても意味がない」という無力感につながります。

一方で、考課される側のアプローチ次第で、人事考課を意味のあるものに変えることは十分に可能です。もし人事考課に納得感がないと感じている場合は、次に紹介する対策を試してみてください。

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人事考課を「意味ない」で終わらせないための4つの対策

会社の人事考課制度や上司の評価スキルを急に変えることは簡単ではありません。

しかし、「考課される側」のアプローチを変えることで、理不尽な評価を避け、納得感を得ることが可能です。ここでは、明日から実践できる4つの対策をお伝えします。

【対策1】目標設定で「達成基準」を上司と握り直す

評価の不満は、期初の「目標設定」の時点でほぼ決まっています。

目標を決める際は「〇〇を頑張る」といった曖昧な表現を避け、具体的な数字や状態を上司と合意しておきましょう。

<NG例>
「営業活動を精力的に行い、売上を伸ばす」

<OK例>
「新規顧客へ〇件アプローチし、〇月末までに売上〇万円を達成する。その際、〇〇の行動プロセスを意識する」

「何をすれば良い評価を得られるのか」を期初に握っておくことで、期末の評価時に解釈の違いが生じにくくなります。

【対策2】1on1で「自分の頑張り」を定期的にアピール

多くの人が「上司は自分の仕事を見てくれているはず」と期待しますが、上司も多忙です。

評価の時期だけアピールしても効果は薄いため、定期的な1on1や進捗報告の場を「能動的なすり合わせの場」として活用しましょう

実際に、Job総研の「2025年 人事評価の実態調査」でも、「アピールが評価に活きている」と回答した人は82.1%に及んでいます。

「現在、期初に決めた目標に対して〇%の進捗です。ここが課題ですが、このようにクリアしようとしています」と定期的に報告することで、上司との評価のズレを早期に修正することも可能です。

【対策3】自己評価は「事実」と「根拠」をセットで書き込む

自己評価シートを提出する際、多くの人は謙遜をしがちです。「自分なりには頑張りましたが、まだまだです」といった控えめな自己評価では、上司に成果が伝わりません。

自己評価は「客観的な事実(ファクト)」と「数値(データ)」をセットで淡々と記入するのが鉄則です。

<例>
「〇〇プロジェクトにおいて、業務フローを改善(事実)。その結果、チーム全体の残業時間を月平均15時間削減し、コストカットに貢献した(数値・根拠)」

このように第三者でも成果が理解できる客観的な事実を元に、振り返りを書きましょう。

【対策4】面談では「次の評価」に向けた条件を明確にする

フィードバック面談は、上司からの「ダメ出しに耐える時間」ではありません。

もし納得のいかない評価を告げられた場合は、感情的にならず、良い評価を得るための条件を把握する「逆質問」を投げかけましょう。

<例>
「今回の結果は真摯に受け止めます。では、次回に最高評価をいただくためには、具体的にどの数値をどれくらい伸ばせば良いか、条件を教えていただけますか?」

このように質問し、上司から具体的な条件を聞くことで、評価のブラックボックス化を防ぐことができます。

評価に納得できないときの向き合い方

どれだけ手を尽くしても、企業の体質や上司の相性によって、納得のいく評価が得られないことがあります。その場合の向き合い方について解説します。

評価を「市場価値」と照らし合わせて客観視する

最も大切なのは、「社内評価=あなたの絶対的な人間性・市場価値ではない」と認識すること。たまたまその企業の評価基準や、上司との相性の悪さによって、あなたの価値が過小評価されていることもあります。

社内の評価基準に振り回されて自信を失う前に、自分のスキルが労働市場でどう評価されるのかを客観的に知ることが重要です。

dodaの年収査定や転職エージェントへの相談などを通し、「今の自分の経験なら、他社ではどれくらい評価されるのか」をシミュレーションしてみるのもおすすめです。

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事実に基づいた上司への相談・アピール

もし「どうしても今回の評価には納得がいかない。説明してほしい」という場合は、上司に面談を申し込みましょう。

面談では感情的にならず、「私はこれだけの成果を出しましたが、どの部分が評価基準に届かなかったのでしょうか」と、あくまですり合わせのスタンスで臨むことが大切です。

まとめ

人事考課が「意味ない」と言われる背景には、評価基準の不透明さや評価者のスキル不足、そして報酬への連動性の低さなどの問題があります。

しかし、人事考課制度に対して「どうせ意味がない」と諦めてしまうのはもったいないことです。

・期初に具体的な数値を握る
・自己評価にファクトと根拠を詰め込む
・フィードバック面談の際に、高評価を得るための条件を逆質問する

これらを徹底することで、人事考課を納得感のあるものへ変えることができます。

また、どれだけ手を尽くしても人事考課に納得感がない場合は、転職エージェントなどを活用し「市場価値」を客観的に測ることも有効です。

人事考課を受け身で迎えて消耗するのではなく、自分のキャリアをコントロールするためのアピールの場として能動的に活用していきましょう。

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