2026.05.25
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女性が抱える仕事の悩みの正体は?データからひも解く現状と解決策
現代社会では、女性の活躍が推進される一方で、女性特有のライフイベントや、目に見えない社会構造が、はたらく女性の悩みを複雑化させています。本記事では、はたらく女性にまつわる調査結果を交えながら、女性の仕事における悩みの実態と、自分らしいキャリアを築くためのステップを解説します。
女性の仕事の悩みは尽きない?社会人女性が抱える現状とリアルな実態
「今の仕事を続けていて良いのだろうか」「キャリアとプライベート、どちらを優先すべき?」
女性であれば、一度はこうした壁に直面したことがあるのではないでしょうか。
2025年の「労働力調査」によると、女性の就業者数は2020年に落ち込んでいるものの、右肩上がりで推移しています。ただし現場ではたらく女性たちの意識は必ずしも楽観的ではありません。
参考:総務省統計局|労働力調査(基本集計) 2025年(令和7年)平均結果
キャリアに影響を与える「見えざる格差」
Job総研が実施した「2025年 共働き意識調査」によると、はたらく女性の67.2%が「共働きが前提となったことで自身のキャリアに影響がある」と回答しています。

特に多いのが「場所や時間に制約を感じる(46.5%)」「転職、異動、昇進に慎重になる(39.7%)」「相手のはたらき方を意識する(35.0%)」です。
かつての「寿退社」が当たり前だった時代とは異なり、現在は「仕事を続けたいが、続けにくい」という葛藤が主流です。
共働きといいつつも、完全に平等だと感じている人は少数派で、「見えざる格差がある」と回答している割合は83.1%でした。
特に、育児や家事の負担が依然として女性に偏りやすい日本の現状において、仕事のパフォーマンスを維持しながら家庭を両立させることへの負担感が、深刻な悩みとして浮き彫りになっています。
同調査に寄せられた女性のコメントをチェックすると、希望のキャリアを諦めざるを得ない状況になった女性は少なくないようです。
- 共働きだが、子どもの面倒、家庭と仕事を両立するためにも仕事を半分諦め、転職した・姑から仕事を辞めろと言われパート勤務に。キャリアを捨てなければいけなかった事が辛かった・出産と同時に退職したが、復職をしようと思ったときには同じ職種に戻れなかった
年代別に見る女性の仕事の悩み
女性の悩みは、年代やライフステージによって変化します。ここでは、年代別に女性の仕事の悩みをチェックしましょう。
【20代】キャリアの方向性とスキルアップへの不安
20代は「この会社で一生はたらくイメージが持てるか」という、将来への漠然とした不安が中心です。
特に、ロールモデルとなる女性先輩社員が身近にいない場合、自分の5年後、10年後を投影できず、早い段階で「キャリア迷子」になってしまうケースが見られます。
「2022年 働く女性実態調査」では、ロールモデルが不在であるといった理由から、女性はキャリアビジョンを描きにくく、職場で不利になると感じていることが確認できました。
【30代】結婚・出産・育児とキャリアの両立
30代は、結婚や妊娠・出産などのライフイベントをきっかけに、キャリアの変化を迎える女性が多い時期です。Job総研が実施した「2022年 女性のワークライフ実態調査」では、はたらく女性の78.5%が「子育てと仕事の両立に不安を感じている」と回答しています。

出産によるブランクがその後のキャリア形成に不利にはたらくのではないかという懸念や、復職後の「マミートラック(補助的な業務への希望に合わない配置)」に対する不満から、離職を選ぶ女性が出ることもあるでしょう。
【40代以降】管理職への昇進か、ワークライフバランスか
キャリアを積んだ40代以降は、マネジメント職への昇進に関する悩みが出てくる時期です。
Job総研の実施した「2023年 女性管理職の実態調査」によると、現在管理職をしている女性のうち、41.3%が「希望せず管理職になった」と回答しています。

管理職に興味がないという理由以外にも、ワークライフバランスが崩れることへの懸念から、管理職を希望していなかった女性もいました。
仕事の幅が広がりキャリアアップがかなう可能性がある一方で、プライベートとのバランスが崩れかねないことが、女性の昇進意欲を削いでいる実態が見える結果です。
悩みが解消されない根本的な原因は?「見えざる格差」の正体
なぜ、女性の仕事に関する悩みは尽きないのでしょうか。その根底には、家庭と職場の双方に潜む意識のズレがあります。
家庭内のアンコンシャス・バイアス
アンコンシャス・バイアスとは、無意識の思い込みのことです。
Job総研の実施した「2025年 共働き意識調査」では、「一方が無意識に家事を担っている」と回答した割合が41.4%でした。また、収入差で家事育児分担を変えることには60.2%が賛成しています。

この影響を受けて、女性は希望のキャリアを諦めているケースも少なくありません。「収入の少ない方が家事をするのが合理的である」という雰囲気が醸成された結果、男性が多く稼ぎ、女性が家庭を支えるという形に収まりやすいことは、女性の仕事の悩みが解消されない理由のひとつです。
職場における配慮という名の疎外
職場では、家庭との両立をしやすいよう、良かれと思って負担の軽い部署へ異動させる、といった配慮が行われるケースもあります。希望したわけでもないのに行われる配慮が、本人の意欲を削ぐことも少なくありません。
女性が持っている「もっと挑戦したい」という成長意欲と、職場の「配慮」とのミスマッチから、仕事の悩みが生じるケースもあります。
仕事を辞めたい…悩みを解決するための3つのステップ
尽きない仕事の悩みから「いっそ辞めたい」と感じる女性もいるでしょう。ここでは、現状を打破し、前向きなキャリアを築くためのアクションを整理します。
ステップ1:自社の制度を確認する
女性が仕事の悩みを解決するには、法律で定められている制度や、会社が独自に用意している制度を活用するとよいでしょう。
日々の生活や仕事の中で、ついうまくいかないことに目を向けてしまいますが、長い目で見ると女性のはたらきやすさは改善してきています。
自社にリモートワーク、フレックスタイム制度、時短勤務制度などがある場合には、活用すると状況の改善が期待できます。
ステップ2:キャリアの優先順位を明確にする
自分が今、何を最優先したいのかを明確にすることも重要です。経済的な自立が最優先であれば、希望のキャリアをかなえられるよう昇進や転職に取り組むとよいでしょう。
家族との時間を最優先にするなら、プライベートを第一に考えたはたらき方が可能な制度の整っている企業への転職も検討する必要があります。
「どちらも選べない」では状況は変わりません。「今はこれに集中する時期」と期間を区切って考える方法が有効です。
ステップ3:はたらき方に他の選択肢がないか検討する
現在の仕事の悩みが「場所」や「時間」に起因している場合、転職によって解決するかもしれません。例えば、フルリモートやハイブリッドワークが可能な職場に転職すれば、出産後に希望のはたらき方で復職できる可能性が高まります。
今の職場だけを念頭に置いていると、我慢してはたらくか、辞めるかの二択ということもあるでしょう。しかし、転職を視野に入れると、他の選択肢が見えてきます。
自分らしいキャリアを築くために
女性の仕事の悩みは、個人の能力不足ではなく、ライフイベントや社会構造とのミスマッチから生じています。このような構造の中で悩みを解消するには、自分の状況に合うはたらき方を選択できる職場探しが有効です。
まずは自分が最優先したいものを明確にした上で、そのために必要な制度を備えた職場を探してみましょう。自社に制度があるなら、利用できるか確認することも重要です。
環境を味方につけることで、仕事の悩みを解消し、自分らしいキャリアを築いていきましょう。








