2026.05.1
みんなの「転職のきっかけ」ランキング!調査結果ら見る社会人の本音を大公開
転職を考えるきっかけは人それぞれ。「今のタイミングで辞めていいのか」「自分の理由は甘いのではないか」と悩む人は少なくありません。本記事では、Job総研の最新調査結果を元に、転職を決意する背景や成功の鍵、面接での伝え方を解説します。
20〜50代の男女に聞いた|”転職のきっかけ”ランキング
Job総研の「2023年 転職とリスキリングの意識調査」では、有効回答数554人のうち、298人が「転職意欲あり」と回答しました。転職意欲を感じている298人が転職を考えたきっかけを見ていきましょう。

転職のきっかけの1位は「給与や待遇への不満」で56.7%。2位が「仕事にやりがいを感じない」で41.9%と、4割を超える結果となりました。3位は「会社の将来性や経営への不安」で29.2%、4位「新しいことに挑戦したい」が28.9%、5位「スキルアップしたい」が26.5%と続きます。
6位以降は「キャリアアップしたい」25.8%、「ワークライフバランスの崩壊」20.8%、「人間関係に悩んでいる」19.5%、「仕事量や残業時間への悩み」15.1%、「転勤や異動の悩み」7.0%という結果になりました。
ランキングからわかるのは、報酬面での正当な評価を求める声だけでなく、業務内容への納得感や「自身の成長」といった前向きな意欲が、転職へと踏み出す大きなきっかけになっているということです。 この記事では、特に上位の理由について、現代の社会人が抱く本音を詳しく解説していきます。
転職のきっかけトップ5を”深掘り”
ここからは上位5つの理由について、その背景にある心理や背景をみていきましょう。
第1位|給与や待遇への不満
6割近くが転職のきっかけとして挙げたのは「給与や待遇への不満」。その本音は、単なる金額の多寡ではなく「自分の仕事ぶりが正当に評価されていないことに対する強烈な不満や不信」です。
物価上昇が続く中、ほとんど変わらない給与や不透明な昇給制度、納得できない評価制度に対して、「このままでは生活の質が維持できない」と危機感や焦りを抱いている人が多くいることがわかります。
特に「こんなに仕事をしているのに、給料はたったこれだけ……?」という感情は転職への大きなきっかけに。
自分のスキルや成果に見合った報酬を求めることは、プロフェッショナルとして自らの市場価値を守るための合理的な判断といえます。
損してない?あなたの「市場価値」と「今の年収」をズバリ診断
「給料が割に合わない」という不満は、あなたが市場から正当に評価されていないサインかもしれません。あなたの経験やスキルは、今の年収に見合っているでしょうか?
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- あなたの適正年収
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第2位|仕事にやりがいを感じない
約4割が挙げたのは「仕事にやりがいを感じない」という理由。仕事に「手応え」や「意味」を見出せなくなった状態です。
毎日同じ作業の繰り返しで成長が実感できなかったり、自分の仕事が誰の役に立っているのか見えなかったりすると、はたらくモチベーションが下がってしまうという人も多いでしょう。
仕事には人生の多くの時間を費やします。だからこそ単なる「作業」ではなく、情熱を傾けられる「仕事」をしたいという強い気持ちが、新しい環境を求める動機となっています。
第3位|会社の将来性や経営への不安
「この会社に居続けて、10年後、20年後の自分は大丈夫か」という不安も転職を考えるきっかけになります。
業界全体の衰退や、変化に対応できない経営層の姿勢を目の当たりにしたとき、「このままではマズイ」と感じるのは自然な気持ちです。
会社という組織に依存するリスクを正しく認識し、より安定した事業基盤や、成長性の高いフィールドへ移籍することで、自分自身のキャリア築きたいと考える人は多くいます。
第4位|新しいことに挑戦したい
前向きなエネルギーが原動力となっているのが、第4位の「新しいことに挑戦したい」という気持ちです。
現在の職務をやり遂げ、一定の成果を出したからこそ「もっと広い世界を見たい」「未経験の領域で自分を試したい」というステージアップの欲求が生まれます。
これは現状への不満というより、自身の可能性を広げたいという純粋な成長意欲に基づくものであり、キャリアを自律的に築こうとする令和的な志向の表れといえるでしょう。
第5位|スキルアップしたい
5位にランクインした「スキルアップ」も前向きな理由。「専門性を高めたい」「自分のスキルをもっと上げたい」という目的意識によるものです。
「今の環境では学べることに限界がある」「より高度な技術や知識を身につけたい」という専門職志向の層にとって、環境の変化は避けて通れません。
特定のスキルを武器に生き抜こうとするプロフェッショナルにとって、学びの停滞はキャリアの停滞と同じであり、それを打破するための転職は極めて当然の選択です。
【2026年最新調査】退職を検討するタイミング
実際に退職を検討し始めるタイミングはいつ頃なのでしょうか?Job総研の「2026年 退職に関する意識調査」を見ていきましょう。
入社1年以内での検討が最多

「2026年 退職に関する意識調査」では、退職を検討する時期は「入社1年以内(27.6%)」が最多でした。次いで「半年以内」「3ヶ月以内」と続いており、早期にキャリアを修正する動きが加速しています。
背景には、以下の外的要因が強く影響しています。
- 経済状況: 物価高に対し、今の給与が見合っているか(55.6%)
- 人間関係:尊敬する同僚はいるか(55.6%)
- 自分の将来: 数年後の自分の市場価値が上がる環境か(54.9%)
かつての転職は「嫌なことから逃げる」という後ろ向きな理由が主でしたが、現在は「自身の価値を最大化するための方法」へと変化しています。
特に、物価高の影響は転職のきっかけとして顕著です。年功序列や昇進により満足な年収アップが実現しない場合、転職で年収を上げるという考えが一般的に。「2025年 転職と年収に関する実態調査」でも、年収を上げるためには転職派が83.3%と圧倒的大多数を占めました。
また、約半数が「数年後の市場価値(54.9%)」を重視しており、会社に依存せず、どこでも通用するスキルを早期に得られない環境を「リスク」と捉える傾向が強まっていると分析できます。
転職で年収アップする年代は?

給料への不満は転職のきっかけの一つです。しかし、転職で年収アップできるかは年代によって違いがあります。
20代の約7.5割が転職で年収アップ
「2025年 転職と年収に関する実態調査」によると、直近の転職で年収が「上がった派」は20代が75.6%で最多でした。
若年層ほど、一つの会社で長く耐えるよりも、転職を通じて市場価値をスピーディーに反映させることが、賢いキャリア戦略となっていることが伺えます。
あなたの年収は上がりやすい?適正年収をズバリ診断
データが示す通り、多くの若手層が転職による大幅な年収アップを実現しています。まずは、あなたの今のスキルや経験が市場でどう評価されるのか、シミュレーションしてみましょう。
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- あなたの適正年収
- 今後30年間の年収推移(グラフ付き)
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30代は約6割が年収アップ。即戦力としての「実利」を狙う
30代で転職後に年収が「上がった派」は62.3%でした。20代と比較するとやや低下するものの、依然として過半数が年収アップに成功しています。
30代は積み上げたスキルやキャリアを即戦力としてスライドさせることで、前職の年収をベースにした上乗せ交渉が成功しやすい世代です。
単なるポテンシャルだけでなく、マネジメント力や実務経験という武器があれば、年収アップができる可能性が高くなります。
40代の年収アップは58.5%。成功の定義が「自由度」へ分散
40代で年収が「上がった派」は58.5%となり、全世代平均(62.2%)をわずかに下回ります。この年代では「年収」だけが成功の指標ではなくなる傾向が見られます。
調査による転職の成功定義では、年収に次いで「はたらき方の自由度(34.1%)」や「ワークライフバランスの改善(33.0%)」も上位にランクイン。40代以降は、高年収を維持しつつも、裁量権や生活との調和をきっかけに転職を決断する層が出てくるのが特徴です。
ネガティブなきっかけを面接で「強み」に変える方法
「人間関係が悪い」「給与が低い」といったきっかけは、一見ネガティブですが、伝え方一つで「成長意欲」として評価されます。
不満を「市場価値向上への意欲」に言い換える
面接では、不満をそのまま伝えるのではなく、その裏にある「前向きな欲求」を言語化しましょう。単なる「嫌だ」という感情を「もっとこうしたい」という能動的な姿勢に変換するのがポイントです。
給与不満: 単に「給料が低い」と伝えるのではなく、成果へのコミットメントを強調します。「現職の固定的な評価制度ではなく、自身の成果が直接企業の利益に貢献し、それが正当に反映される環境で、より大きな責任を担いたい」と伝えることで、貢献意欲をアピールできます。
人間関係: 「上司や同僚と合わない」ではなく、理想の組織像へ変換します。「個人の力に頼るだけでなく、ナレッジの共有や相互研鑽が活発なチームで、相乗効果を最大化させながら高い目標を達成したい」とすれば、協調性と向上心の証明になります。
志望動機と「きっかけ」に一貫性を持たせる
「なぜ辞めるのか(きっかけ)」と「なぜこの会社なのか(志望動機)」が一本の線でつながっていることが重要です。ここがブレると、「どこでもいいから今の会社を辞めたいだけ」と判断されてしまいます。
「今の環境では〇〇という課題があり、改善に努めたが実現が難しかった。しかし、御社の△△という環境であれば、私の〇〇という強みを活かして貢献できる」という論理構成を意識するのがポイント。
不満を「自社で解決したい課題」として提示し、応募先を「その解決策(ソリューション)」として位置づけることで、納得感のある説得力が生まれます。
みんなのリアルな悩み:JobQ Townに寄せられた声
現場のエンジニアからは、切実な相談が寄せられています。
Q.みなさんの転職しようと思ったきっかけはなんですか?
はじめまして
現在29歳のwebエンジニアです。
自分の会社の社長が、エンジニアのことを全く理解していない人で、ディレクションなども社長が担当しているのですが、こんなの1週間で終わらないだろ。みたいなのを平気で投げてきます。
何度、理解を求めたところで無理でした。
そこで、今の会社を退職しようと決意したのですが、こんなのって甘いのでしょうか?
みなさんは転職しようと思ったきっかけはありますか?
どういった理由で思い至りましたか?
このケースは決して「甘い」わけではありません。データが示す通り、「努力が正当に評価されない」ことは最大の離職要因。
特に20代後半は年収アップ・スキルアップの「黄金期」です。改善の兆しがない環境に固執するよりも、自身の市場価値を正当に評価してくれる環境へ移ることは、2026年のキャリア形成において非常に合理的な判断と言えます。
転職を決意する前に!失敗を防ぐ最終チェック
勢いだけで辞めて後悔しないために、以下の3点を冷静に確認しましょう。
期待値と現実のギャップを知る

「2025年 転職と年収に関する実態調査」では、転職希望者が平均144.1万円の年収アップを期待しているのに対し、実際の平均上昇額は89.8万円に留まっているという現実があります。
この約54万円のギャップを認識していないと、内定をもらっても「期待より低い」と落胆し、決断を誤るリスクがあります。年収アップは転職の大きな目的ですが、市場相場や自身のスキルに見合った「現実的なライン」を見極めることが、最終的な満足度を高めるポイントです。
社内での改善活動をやり尽くしたか
転職のきっかけが環境への不満である場合、現職で打てる手が本当にないかを再確認しましょう。 例えば、異動届の提出や上司への具体的な業務改善案の提示、処遇に関する交渉などです。
これらをやり抜いたという事実は、転職後の「逃げの転職ではなかったか」という自問自答を消してくれるだけでなく、面接時に「自ら環境を改善しようと動いた実績」として、課題解決能力や主体性を高く評価される強力な武器にもなります。
転職の「成功」と「失敗」の定義を再確認する
最後に、あなたにとっての成功が何かを整理してください。Job総研の調査では、成功の定義として「年収アップ(42.9%)」が最多ですが、「はたらき方の自由度(34.1%)」や「ワークライフバランス(33.0%)」も僅差で続いています。
逆に、失敗の定義で最も多いのは「年収が下がる(32.1%)」ことですが、次いで「業務がフィットしない(29.0%)」が挙がっています。年収という数字だけに目を奪われず、仕事内容やカルチャーが自身の価値観と合致しているかを多角的にチェックすることが、後悔しない決断の鍵となります。
転職の「きっかけ」は新しいキャリアの始まり
Job総研のデータが示す通り、現代において転職は、理想と現実のギャップを埋めるためのポジティブな選択肢です。
入社1年目であっても、年収に不満があっても、それを「自分の市場価値を最大化させるためのサイン」と捉えてみてください。客観的なデータに基づき、自分にとっての「成功の定義」を明確にすれば、そのきっかけは必ず輝かしいキャリアの転換点になるはずです。








