チャットやスタンプでテンポよくやり取りする若者世代。一方で、電話や丁寧なメールを重んじる上司世代。そんな「伝え方のギャップ」に、もやっとしたことはありませんか?
今回は、ビジネスシーンでのコミュニケーションスタイルの違いについて、リアルな声や調査データを交えてご紹介します!
後輩や部下からの返信がスタンプ1個。 「え、これで終わり?」と思ったこと、ありませんか?
スタンプは感情をパッと伝えられる便利ツール。でも、仕事の話にはちょっとカジュアルすぎると感じる人も…。
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「ココだけの本音」とは?
今まで言いにくかった「ぶっちゃけ」が集まる、はたらくホンネ掲示板。
家族にも、上司にも言えない。でも誰かに聞いてほしい。
その声、”ココだけ”で共有してみませんか。
なぜスタンプはビジネスの現場でも活用されるようになったのでしょうか?
SlackやLINEなどのチャットツールが普及すると「とりあえずスタンプでリアクション」が定番に。スタンプ1つで「了解です」「ありがとう」の気持ちもサクッと伝わります。
短時間で効率的にコミュニケーションを図るためには、視覚的な表現ができるスタンプが便利!感情やニュアンスが一目で相手に伝わるため、全てのメッセージにテキストで返信する必要が省けるわけです。
忙しい社会人にとって、テキストだけでは伝えきれない感情やニュアンスをスタンプ1つで表現できるのは大きなメリット。
たとえば、社内で仕事の依頼をされた際に「了解です。」だけより、ニコニコスタンプ付きの方がやわらかく感じませんか?
コミュニケーションのテンポだけでなく、温度感の伝えやすさも、ビジネスシーンでスタンプが広がった背景と考えられます。
ビジネスシーンにおいて、重要な案件をどのように連絡するかは、議論になる問題です。
Job総研が「ココだけの本音」で「電話orテキスト、仕事をする上でどっちが楽?」について調査したところ、電話派が30%、テキスト派が70%という結果でした。
全世代でテキスト派が多数という結果に!さらに年代別にみてみると、デジタルネイティブの20代はテキスト派の割合が大きいことが読み取れます。一方、電話時代を過ごした50代は電話派とテキスト派の差が半数近くと割れる結果に。
電話派とテキスト派のコメントも見ていきましょう。
▶︎電話派の声
▶︎テキスト派の声
電話とテキストは、一概にどちらが良い悪いと決められるものではなく、状況に応じた使い分けが重要になりそうですね。
上司世代と若者世代のコミュニケーションに対する価値観の違いを理解して、より良い職場環境を作りに役立てましょう。
40代〜50代を中心とした上司世代は、ビジネスマナーに沿った丁寧なやり取りを重視する傾向が。
電話やFAXが当たり前だった上司世代では、直接的なコミュニケーションがマナーと教えられてきました。特に重要な案件には言葉での報告を求めるなど、礼儀を大切にする意識が根付いているようです。
「誤解を避けたいから言葉で伝えたい」と、時間効率よりも確実性を優先する人が多いといえるでしょう。
「タイパ(タイムパフォーマンス)」を重視する若者世代は、コミュニケーションでもリアルタイム性や効率性を求める傾向があります。
デジタルネイティブでもある若者世代は、メールよりもLINEやSNSなどのコミュニケーションが一般的。ビジネスでチャットツールを使う際もスタンプや絵文字を活用したカジュアルなアプローチを好みます。
スタンプを使うことで、時間の節約だけでなくコミュニケーションの質が向上すると考えているのかもしれません。
上司世代は長文でのやり取りを好み、若者世代は短文でのラリーを好むといわれます。
まず上司世代は、「1回で全部説明すべき」という意識が強い傾向が。挨拶・背景・本題・結びの全ての要素を、一度のメールで相手に伝える文化があったためです。
自分の説明不足によって忙しい相手の時間を奪いたくない、という考え方なのでしょう。
一方で若者からは、長文のテキストはむしろ負担になるという意見も。
「会話のキャッチボールの流れを止めてしまう」「相手にじっくり読んでもらわなければならない」とネガティブな印象を与える懸念から、チャットツールのようなラリー形式の短い会話を好みます。
同じ、「相手の時間を奪わないようにする」という配慮ではありますが、上司世代・若者世代では正反対の行動をとってしまうという興味深い事例といえますね。
マルハラとは、文末に「。」を付けたメッセージを怖い・怒っていると受け取る現象のこと。若者世代の中には、句点が「圧」だと感じる人もいるようです。
短い文章でのやりとりが多い若者は、テキストコミュニケーションの際に句点をあまり使わない傾向があります。そんな若者からすると「わかりました。」といった句点で区切る表現は、ややそっけなく、拒絶されるように感じるようです。
丁寧なつもりが「怖い…」と思われることもあるので、相手の感じ方にも配慮したいですね。
スタンプ文化が広がる背景には、コミュニケーションツールの進化や働き方の変化があります。
現在の40〜50代が若者だった頃は、効率よりも形式が重視されていた時代でした。
仕事のコミュニケーションツールは電話やFAXが主流。受話器に手を縛られて、ノルマまでアポイントメントの電話をかけ続けた…なんてエピソードもこの時代ならでは。
電話は今でも使われるツールの1つで、リアクションや温度感を即座に確認できるメリットがあります。一方で、相手が留守でなかなかつかまらない、話の終わりどきがわからず長電話になってしまう…など、不便な点も。
FAXはイラスト・図面・発注書などの書類を送るツールとして活躍する一方で、送信にやや時間がかかる、送信後に確認が必要など、効率的とはいえない部分もありました。
メールは一瞬で相手に届き、記録として残るのが大きなメリット。1990年代に入ると、ビジネスシーンでメールが広く使われるようになりました。
しかし、情報が簡単に送受信できるようになった一方、大事なメールがスパムメールに埋まってしまう問題も。特に、CCやBCCに不特定多数を含めたメールが多く、重要な内容を見逃すこともあったでしょう。
毎朝出社した後、膨大なメールの返信やスパムメールの仕分け作業などのタスクに追われていた人も多いかもしれません。便利になった一方で、情報過多の問題が浮き彫りになった時代でした。
2010年代になると、SlackやTeamsといったチャットツールが誕生します。フレックスタイムやコロナ禍でのリモートワークの影響もあり、一気にビジネスシーンで普及しました。
チャットツールでは、会話のようにテンポよくやり取りを進められ、スタンプによるカジュアルなコミュニケーションも可能に。メールと比べると、業務のスピードが格段に向上しました。
一方、メッセージが次々と届くと集中力を欠いたり、重要な情報が埋もれてしまったり…といった問題点も。チャットの返信ばかりで大事な業務になかなか手をつけられなくては、本末転倒になってしまいます。
また、メールと異なるチャット独自の文化やマナー論争も生まれ、使い方に対する世代間ギャップが生まれています。
テキストも電話も、それぞれの良さがあります。大事なのは、内容や相手に応じて使い分けること。
そして、世代ごとの「伝え方の価値観」を知っておくだけで、すれ違いはグッと減らせるはずです。
「スタンプだけで返すのってアリ?」
その本音、ぜひ教えてください!
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